zakzak

記事詳細

オススメの食事療法は「糖質ちょいオフ」 増え続ける糖尿病、ついに1000万人超え

 血液検査で血糖状態を示す「ヘモグロビンA1c」が6・5%以上となり糖尿病が強く疑われる人は12・1%。全国では約1000万人を超えました。9月21日、厚生労働省から発表されたものです。

 前回調査の2012年から50万人増えたことになります。02年は約740万人、07年は890万人、12年は950万人であり、増え続けているのです。糖尿病は初期には自覚症状が出にくく、治療の遅れにより重症化するケースもあります。

 予防医療時代の到来と叫ばれているのに、生活習慣病の代表である糖尿病は増え続けています。なぜなのか、非常に疑問です。

 まず、糖尿病は「治ることはない」と勘違いされている人がほとんど。治そうとする意志がない人が多いのです。あまり症状がありませんし、糖尿病で亡くなることもありせん。

 しかし、脳梗塞、心筋梗塞、肝臓がんなどになるリスクが格段に上がります。認知症の発症確率が3倍にもなり、目や腎臓の血管もボロボロになってしまうのです。

 私は、糖尿病は治る病気であるとの意識改革を行うことから治療を始めます。クリニックに来院する患者さんのなかには、インスリン注射を他院で受けていた方が何人もおられましたが、食事療法と運動療法をきっちりと行うことで、インスリンが不要となっています。薬で血糖値を強引に下げていた人たちも、薬の量を減らすことができます。

 正しい食事療法と、無理のない運動療法は欠かせません。食事療法は実は簡単なのです。「糖質ちょいオフ」がお勧め。ご飯、麺、パン、果物などを10%だけ減らせばいいのです。おいしいもを食べて心身をリラックスさせることも大切です。

 「食べたいものも食べられなくなる」のではありません。ちょっとした工夫をしたうえで、楽しみながら人生を送ることが糖尿病治療の基本と思えるのです。

 ■栗原毅(くりはら・たけし) 医学博士。栗原クリニック東京・日本橋院長。前慶応大学特任教授。「血液サラサラ」という言葉を提唱し、著書やメディア出演などを通じて予防医療の大切さを訴えている。

関連ニュース

アクセスランキング