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チューハイブームに火をつけたネーミング「ハイサワー」の誕生秘話  (1/2ページ)

★東京都「ハイサワー」(上)

 アルコール市場で、数年前からダウントレンドとなったビールに代わり、勢いを増しているのがチューハイだ。

 チューハイとは、焼酎などをベースに、炭酸水と果汁などで割ったいわば「和製カクテル」。チューハイの「元祖」とされる飲み物や店はあちこちにあり、その歴史は諸説あるが、「○○ハイ」や「○○サワー」といったネーミングは、ハイサワーがもとになったという説が有力だ。

 「♪わ・る・な・ら・ハイサワー」というCMでおなじみのハイサワーが誕生したのは、1980年。チェーン居酒屋が増えて、ちょうどチューハイがブームになった時期と一致する。

 ハイサワーをつくっているのは、東京都目黒区にある博水社。社員20人ほどの小さな会社だ。もとはラムネやかき氷のシロップなどをつくる会社だったが、夏場だけしか需要がなかった。そこで二代目の田中専一前社長は、「お酒なら通年需要がある」と考え、初めは酒を割るビールテイスト飲料を試作した。しかし、6年がかりで完成させたレシピは、原料会社が倒産してあえなく頓挫する。

 意気消沈した田中前社長は、気分転換にと、娘2人とアメリカ旅行へ出かける。そこで目にしたのが、さまざまなカクテルだった。「そうか! ビール味にこだわらず、日本のカクテルをつくろう」

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