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腰以外の体の硬さが原因? 「腰痛」の仕組みを正しく知る (1/2ページ)

 日本の「腰痛人口」はおよそ3000万人。じつに4人に1人が腰痛に苦しめられており、しかもその85%は原因不明の痛みだといわれる。そんな国民的悩みの解決に向けて、「腰痛研究」のスペシャリストたちが立ち上がった。

 今回紹介するのは、『あなたの腰痛が治らないのは治し方を間違えているから』(アスコム刊)。著者の「日本腰痛研究開発機構」とは、腰痛対策マットレス販売企業の腰痛研究部門が独立して発足した組織。この本の監修には、整形外科医、痛み治療の専門医、呼吸器内科医の他、アスレチックトレーナーや理学療法士ら「慢性腰痛の専門家」が参加、組織横断的に作り上げた一冊だ。

 「いくら腰を検査しても慢性腰痛の原因はわからないことが多々あります。何度も医者に通い、もう治らないとあきらめている人にこそ、この本はおすすめです」と語るのは編集を担当したアスコムの中山景氏。

 世間に出回る「腰痛本」の多くが「○○をすれば痛みが消える!」という内容なのに対し、本書は立ち位置を異にする。「自分の症状を正しく見つめ直し、これまで気付かなかった腰痛の原因を突き止めること」を目的とした内容なのだ。

 腰痛患者の多くが「治らない」「治せない」とあきらめているが、そうではないと説く。治すべき腰痛の原因を正しく捉えていないのだ-と。

 原因はさまざまだ。大きく分けても、(1)骨折や椎間板ヘルニアなどの骨疾患(2)生活習慣による痛み(3)体の硬さから来る“腰以外の部位”の硬さによって起こる痛み(4)“痛い”と思い込む心の問題(5)痛みを過敏に感じ取る脳の不調(6)睡眠環境の悪さが招く痛み-等々。

 このうち(1)は、専門医による治療の対象となるが、(2)~(6)については本書で詳しく解説されている。つまり、「医療機関で検査はしたものの特に問題が見つからなかった」という腰痛持ちの人をまとめて面倒見ようという内容なのだ。

 (2)の「生活習慣」であれば過食などの習慣が、(3)の「体の硬さ」とは、肩甲骨や胸椎、股関節、足首などの柔軟性が失われることで腰に負担がかかっているケースを紹介、対策を解説する。

 (4)は心の問題だ。精神的なストレスが痛みを生み出すことがあるが、その痛みがストレスを呼ぶことで負のスパイラルに陥っているケースは少なくない。

 (5)の「脳の不調」は(4)とも連動する部分があるが、脳が痛みに対して過敏な状態になると、普段なら痛みと感じないことを、誤って痛みとして認識してしまうケース。本来人間の脳は、痛みが起きたときに症状を和らげようとする働きを持っているが、ストレスなどが強いとその作用が弱まり、必要以上に痛みに対して敏感になってしまうのだ。

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