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長引く腰痛…真の原因は腰ではなく「太ももの裏」

 日本の腰痛人口は、約2800万人。脊柱管(せきちゅうかん)狭窄(きょうさく)症を筆頭に、椎間板ヘルニア・すべり症・分離症などで慢性的に腰痛に悩む人が、老若男女を問わず激増しています。

 「腰痛」というと、つい腰にばかり原因があると思いがちですが、徳島大学整形外科の西良浩一教授が特に注目している腰痛の根本原因が、なんと太もも裏の筋肉「ハムストリングス」の硬直。

 「ハムストリングスが柔軟であれば、体を前屈させたときにゴムのように伸びて骨盤がスムーズに前方回転するため、腰椎(背骨の腰の部分)を大きく動かさなくても、手のひらが床につきます。ところが、ハムストリングスが硬直していると、硬く縮んで伸びないため、前屈しようとしても骨盤が前方回転せず、手のひらが床に届きません。それでも前屈しようとすると、腰椎を大きく前に曲げることになり、重い負担がかかります。この重い負担の長年の蓄積が、腰椎の弱い部分に変形や変性を生じさせ、腰痛を引き起こしたり、脊柱管狭窄症・椎間板ヘルニア・すべり症などに発展したりするのです」(西良教授)

 実際に、慢性腰痛に悩んでいる人の多くは、前屈したときに手のひらが床に届かないといいます。

 このように太もも裏のハムストリングスが硬直している人に、西良教授がおすすめしているのが、全く新しいひざ裏のばしのやり方「ジャックナイフストレッチ」。「上の写真のように、胸と太ももを密着させてから立ち上がりひざ裏を伸ばすと、ハムストリングスが効率よくストレッチされ、硬直が徐々にゆるんできます。私たちの研究によれば、ジャックナイフストレッチを4週間続けると、立位体前屈をしたときの指先から床までの距離が平均して20センチ以上縮まるという結果も出ています」

 こうしてハムストリングスの硬直がゆるんでくれば、腰に集中していた負担が分散され、腰痛や坐骨神経痛・しびれが軽減してくるだけでなく、全身が柔軟になって衰えていた歩行能力や運動能力もしだいに回復してくるそうです。

 「当院でも、腰痛が軽減してスイスイ歩けるようになって喜んでいる患者さんや、手術後の再発防止に役立てている人が多数います」

 そんなジャックナイフストレッチをはじめとするさまざまなひざ裏のばしのやり方が紹介されている話題の新刊ムック『脊柱管狭窄症の激痛・しびれ・こむら返りが消えた!1日2分で奇跡が起こる「新ひざ裏のばし」』(わかさ出版刊、830円+税)が、全国書店で好評発売中です。思わず笑ってしまう楽しいマンガも巻頭についているので、ぜひごらんください。(編集長 飯塚晃敏)

 ■ジャックナイフストレッチのやり方

 (1)イスに座り、上体を前に曲げて胸を太ももにつけ、両手で両足首を持つ

 (2)胸を太ももにつけたまま、ひざをできるだけ伸ばしたら10秒キープ

 (3)(1)(2)を5回くり返すのを1セットとして朝晩に1セット行うのが目安

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