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チーズがビヨーンで大ブーム 「ハットグ」は「チーズタッカルビ」を超えるか? (1/2ページ)

 10~20代の若者、とりわけ女子高生・女子大生を中心に全国的な流行になりつつあるのが、韓国式チーズドッグ(ハットグ)である。

 これはアメリカンドッグのような揚げた生地の中に、モッツァレラチーズやチェダーチーズが入った商品で、韓国で盛んな屋台料理の一種。中にたっぷりと入ったとろけるチーズが、ビヨーンと伸びるのが特徴で、若者が面白がってInstagramなどのSNSに投稿している。いわゆる“インスタ映え”と物珍しさ、新しい食感でヒットしたと言えるだろう。

 東京・新大久保のコリアン街から火が付き、今では原宿や上野、大阪の鶴橋にあるコリアン街やアメリカ村、名古屋の大須や栄などといった繁華街へと瞬く間に拡大している。

 女子中高生向けのマーケティング支援を手掛けるAMF(東京都港区)が発表した2018年の「JC・JK流行語大賞」の「モノ部門」で上半期1位、通年3位となった。タピオカやTikTokなどとともに若い女性たちの話題の中心になっており、マストアイテムの1つとされる。

 今回は、ハットグが人気になった秘密とビジネスの広がりについて探っていきたい。

 ◆2017年に日本上陸

 新大久保に韓国から上陸した「ありらんホットドッグ」の日本1号店がオープンしたのは、17年9月。JR新大久保駅から歩いて2~3分のメインストリートである大久保通り沿いにあり、ジューススタンドのような小さな屋台風の店だ。

 同店を訪れたお客が、チーズをビヨーンと伸ばして食べている姿をスマホで撮ってインスタなどに投稿したことから、新大久保の新名所として人気が沸騰。この店に1日1000人ものお客が殺到し、一時期大行列ができた。店の前でチーズがビヨーンと伸びる写真を撮る人でごった返すようになり、一気に繁盛店に上り詰めた。

 同店は、韓国でも人気のアリランホットドッグ・チェーンの日本におけるフランチャイズ(FC)本部、JOYフード(東京都新宿区)という会社が経営している。

 ありらんの公式Webサイトによれば、韓国のジョイ食品が08年にアメリカンドッグの新しいスタイルとして開発した商品で、韓国ではこの種のアメリカンドッグをホットドッグもしくはハットグと呼んでいるという。

 ◆ソースやパウダーを付けて食べる

 生地に米粉を使用し、ソーセージが入った商品もある。一方、ソーセージが入らないモッツァレラチーズやチェダーチーズが入ったチーズドッグもあり、こちらのほうが人気は高い。ソーセージとチーズ、両方が入った商品もある。

 8種類の商品があるが、特によく売れるのはモッツァレラチーズ入りの「ポテトレーラ」(480円、税込、以下同)と「モッツァレラチーズホットドッグ」(430円)だ。チェダーチーズとモッツァレラチーズ入りの「チェダーレーラ」(480円)という商品もある。

 ポテトレーラは生地に角切りのフライドポテトがボコボコと付いており、ホクホク感を出したボリューミーな商品で、鬼が持つ金棒のような独特なフォルムも面白い。モッツァレラチーズホットドッグやチェダーレーラは生地にイカ墨が練り込んであるため、生地は黒いがイカ墨の味はあまり感じられない。

 多忙な時以外はつくり置きをせず、注文を受けてから約3分後に揚げたてを提供する。できたてを提供する姿勢が、人気の要因の1つである。

 できたての商品に、ココナッツパウダーときなこ(日本のみのオリジナル)をまぶし、5種類のソース(ケチャップ、ハニーマスタード、チーズマスタード、チェダーチーズ、ホットチリ)を掛けて食べる。どれを掛けるか迷うが、お店では全部掛けることを推奨している。さらに、お好みで3種類のパウダー(チーズ、ガーリック、ハニーバター)が用意されている。生地にあまり味がないのでソースはたっぷり掛けたほうが良い。

 ◆ケバブ屋台もハットグに“転向”

 韓国で最もメジャーなホットドッグチェーンは、16年7月に釜山で生まれた「ミョンラン時代米ホットドッグ」だ。韓国を旅行した際にミョンランを訪れたお客が、新大久保で類似したありらんを発見して、チーズがビヨーンと伸びる写真を投稿したのもヒットの一因だった。

 奇抜なモッツァレラチーズやイカ墨のアレンジは、韓国の店舗を知っている人にとってはミョンランのイメージが強いようだ。ミョンランは瞬く間に店舗を増やして、韓国で500店以上を展開している模様。

 このように、ハットグが流行ったのは韓国でもごく最近のことで、値段も日本円に換算して1個150~200円程度だ。韓国の物価は決して安くないが、この商品に関しては日本の半額から3分の1程度の値段である。韓国経済が低迷していることもあって、日本で就職活動をする学生もいるが、同商品は安くて手軽に食べられるから流行っている側面がある。

ITmedia ビジネスオンライン

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