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【60億人に悦びを TENGAの未来図】世界60カ国以上で販売…「国の文化に合わせて戦略を変化」 松本光一社長直撃インタビュー

★松本光一社長直撃インタビュー(中)

 国内と中国、ベトナムに工場をもち、いまや世界60カ国以上で販売されているTENGA商品。海外ではどれほど売れているのか、松本光一社長に聞いた。

 --国内と海外の売り上げの比率はどうか

 前期(2019年2月期)のおおまかな比率をいえば、国内が約60%で海外が約40%です。金額では国内が約44億円で海外は約26億円、国内外連結で約70億円に到達しました。2020年には国内外連結で売り上げ100億円を目指しています。

 --海外に支店などを設けているのか

 欧米では最初、代理店方式で販路を広げていきました。しかし、それでは弊社の「性を表通りに-」の理念がお客にきちんと伝わらないことが問題でした。ネットを含めてTENGAらしい宣伝、営業、売り場を作らないと他の商品と一緒にされて売れません。それで2010年に中国(上海)、16年に米国(カリフォルニア)と韓国(ソウル)、欧州(ドイツ)に現地法人を設立しました。台湾は16年に支店という形で出しています。これらすべてを含めて海外で働く弊社社員は40人ほど(国内の社員約100人)です。

 --現地法人の売り上げの伸び率はどれくらい

 前期でいえば、米国170%、中国150%、欧州110%、台湾では210%です。韓国では昨年7月から卸売業も始めました。しかし、全体の売り上げで見れば海外は国内の半分以下なので、逆転させることを当面の課題としています。

 --国によって性に対する意識に違いがあるのではないか

 米国では「男性がマスターべーションをするなんてダサい」という意識があり、女性の方がマスターべーションについて積極的に語る傾向があります。しかし、男性向けの売り上げの伸び率は高い。ですから、その国の文化に合わせて宣伝や表現、売り方など展開の戦法を変える努力をしています。

 また、日本では圧倒的に「使い捨てタイプ」の人気が高いのですが、欧州などは「洗って繰り返し使えるタイプ」の人気も高い。そこで海外向け商品には国内で定番の使い捨てカップを繰り返し使えるよう、新たに開発した商品を14年から販売しています。

 --TENGA商品は全世界で3秒に1個売れている計算になるが、今後の海外での展望は

 海外でも国内と同じようにドラックストアやコンビニに商品をもっと多く置いてもらえるように努力しています。それと国内では百貨店に常設店を出店したので、海外でも常設店をオープンしたいと考えています。(聞き手・新井貴)

 ■TENGA(テンガ) 2002年に34歳で脱サラした松本光一氏が、05年3月に有限会社TENGAを設立(06年に株式会社)。男性用自慰カップをはじめとした性に関する製品は、世界60カ国以上で販売され、出荷数は累計7700万個以上にのぼる。

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