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食べすぎて胃もたれと膨満感… 胃や腸の不調から下痢や便秘にも効果 種類豊富な漢方

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 これから連休が続くと、翌日を気にせず深酒をしたり、食べ過ぎたりと心がゆるみがち。楽しく食べられると良いのですが、胃もたれするのはつらいものです。

 【機械系営業職 Mさん、48歳】

 翌日が休みだと、遅い時間までだらだらと飲み食いしてしまう。翌日は寝覚めが悪く、胃もたれを感じることが多い。また、ドライブにいくとサービスエリアなどで無駄にいろいろなものを食べてしまう傾向がある。やはり、胃もたれをしてしまう。もともと胃腸は強くない方だが、胃もたれと常にある膨満感をなんとかしたい。

 【主訴】

 食べ過ぎたときの不調

 【相談】

 Mさん 休みの前の日になると、つい食べ過ぎてしまいます。

 愛先生 食べることが好きなんですね。

 M そうなんです。胃腸に自信はないのですが、食べるのが好きでいつも食べすぎてしまうのです。たぶん、食べることでストレス発散にもなっているのだと思います。

 愛 おいしく食べることができるのは、良いことですが、胃腸にダメージを与えてしまうほどというのは問題です。

 M 分かってはいるんですけど、つい…。食べすぎたときに効果的な漢方薬はないでしょうか。

 愛 ありますよ。漢方には胃腸に作用して効能・効果をもつものが非常に多く存在します。食べ過ぎに良いのは、まず消化を助ける半夏瀉心湯(はんげしゃしんとう)です。また、食べ過ぎではなくても、お腹が張る場合には香砂六君子湯(こうしゃりっくんしとう)や柴胡桂枝湯(さいこけいしとう)なども良いと思います。お腹の痛みが強い時には安中散(あんちゅうさん)も効果的です。

 M 種類が豊富ですね。お腹を壊したときは、いつも同じ常備薬しか飲んでいませんでした。そんなに種類があるのであれば、自分に合ったものを見つけることができそうですね。

 愛 それが大切です。

 M それから、腸なのですが、下痢気味のことがあったり、便秘になったりと安定しません。しかも、便秘が続いた後には踏ん張りすぎて、痔になることもあります。そうした症状にはどう対処すればいいですか。

 愛 膨満感や残便感があり、下痢や便秘を繰り返す場合には桂枝加芍薬湯(けいしかしゃくやくとう)が向いています。そして、便秘が続く時の痔には乙字湯(おつじとう)も良いと思います。

 M すごいです。下痢、便秘はわかりますが、痔に効果的な漢方薬もあるんですね。

 愛 はい。知っておくと便利ですよ。胃や腸の不調には、食べ物の内容や量も大きく影響してきます。漢方に頼る前に、まずは食事の栄養バランスを考え、食べる量もコントロールすることが大切ですよ。

 M その通りですね。自分の体に合わせて食事をとるように心掛けたいと思います。それでも、不調を感じるときには漢方という選択肢があると心強いです。

 ■大久保愛(おおくぼ・あい) 1985年生まれ、秋田の山で薬草を採りながら育つ。2008年昭和大学薬学部卒業。「アイカ製薬」代表取締役。薬剤師/薬膳料理家。漢方専門家として商品開発や企業コンサルティングに携わる。

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