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「要介護リスク」回避のため、ダンスが世界的注目!? 「くるのびダンス」

 人生100年時代。介護に頼らず、いかに「健康寿命」を延ばせるかに注目が集まっている。そのヒントとなるエクササイズ本をご紹介しよう。

 日本ではいま、約600万人(2017年、高齢社会白書)が要介護認定されている。なかでも骨折と転倒は体を急激に衰えさせるため、要介護状態になるリスクが非常に高い。

 そこで近年、ダンスを用いたリハビリが世界的に注目され、その効果を調べた論文が国内外で発表されている。

 こうした背景の元で考案されたのが、医学的効果が認められた動きを取り入れた「くるのびダンスエクササイズ」。監修者は原宿リハビリテーション病院名誉院長の林泰史医師=顔写真。『体幹ほぐして関節元気に くるのびダンスエクササイズ DVDつき』(サンマーク出版)に詳しい。担当編集者の小元慎吾氏が語る。

 「40代を過ぎると体は衰え、腰、ひざ、肩などに痛みを抱えるもの。そして高齢になるほど体は動かなくなり、寝たきりになりやすいですよね。双方に必要なのは、体に効いて楽しく継続できる運動法だと考え、国内最大のリハビリ病院と楽しい振り付けで定評のあるパパイヤ鈴木さんにオリジナルのダンスエクササイズを依頼しました」

 ダンスの効果を検証するために、原宿リハビリテーション病院と蒲田リハビリテーション病院で週3回×3週間ほど117人の入院患者を対象に実施したところ、通常のリハビリ訓練のみだった群に比べ、ダンスエクササイズを実施した群のほうが日常動作の安定度が向上した。

 「くるのびダンス」の主な特長は次の通り。

 (1)肩・腰・ひざなどに効くさまざまな動きを網羅している

 (2)誰にでもできる3分のダンスに、リハビリ訓練の内容の多くを含んでいる

 (3)音楽に合わせることで脳を活性化し、不意なけがや転倒を予防する

 本書では、「肩」「背骨」「股関節」「ひざ」「足首」「脳」と、それぞれの部位別に有効な動きを解説している。

 とはいえ、運動が嫌いな人や、「ダンス」と聞いて拒否反応を示す人もいるだろう。

 そんな層にも、あるいはダンス好きの人にも、楽しく踊ってもらえるものを-と配慮したのが、振り付けを考えたパパイヤ鈴木氏だ。

 ■楽しい振り付け

 付録のDVDを見ながら実際に体を動かしてみた。「アルプスじゃんけん」「ねじりチョップ」「開け、ゴマ」「ヒーロー参上」など、動きもネーミングもユニークで、体を動かしながら、思わず笑みがこぼれそうになる。

 車いすの人は上半身の動きをメインに、足の痛い人はつかまり立ちでなど、自分の体の状態に合わせて行えるのも安心だ。(田幸和歌子)

 ●脳、肩、手の指に効く「くるくる1週間」

 右胸の斜め下から左胸の斜め下まで、大きく半円を描きながら両手の位置を動かすダンス。曜日を声に出しながら、左右の手の指同士を合わせ、手のひらを返しながら胸の周りを一周する。脚は肩幅に開く。

 (1)右手のひらと左手の甲を自分に向け、親指同士をつける(月)

 (2)両手のひらを返して(以下(3)~(7)まで同様に、その都度両手のひらを返す)、人差し指同士をつける(火)

 (3)親指同士をつける(水)

 (4)人差し指同士をつける(木)

 (5)親指同士をつける(金)

 (6)人差し指同士をつける(土)

 (7)親指同士をつける(日)

 (8)一休み

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