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耳のトラブル、放置すれば“大きなツケ”に… 不調感じたら「1日1リットルの水×3日間」

 強い痛みなどが出ない限り、放っておきがちな耳のトラブル。「なんとなく聞こえづらい」「詰まっている感じがする」ぐらいでは、なかなか病院に行く気にならないのが現実だ。しかし、放置すれば大きなツケが回ってくるかもしれない。

 『耳は「首押し」で9割ラクになる!』(河出書房新社)の著者で鍼灸師の藤井徳治氏は、大手企業のサラリーマン時代に難聴を患い退社。症状を改善させたい一心で鍼灸を学び、同じような耳のトラブルで苦しむ人を救うべく東京・新橋に一掌堂治療院を開院した。本書には、35年にわたる難聴治療のノウハウが詰め込まれている。

 まずは、「難聴チェックリスト」(別項)で耳の状態を確認しよう。一つでも当てはまる項目があれば、早めに病院か鍼灸院へ行くことを本書は勧める。というのも、難聴は治療が早ければ早いほど治りやすいからだ。藤井氏自身、耳の詰まりが気になりながらも放っておいたことで症状が悪化してしまったという。

 藤井氏は鍼灸治療によって3000例近くの難聴を回復に導いてきた実績を持つ。鍼灸治療は、本来体に備わっている自然治癒力に働きかけて症状を取り除く治療法。また、鍼灸と併せて「胸鎖乳突筋(きょうさにゅうとつきん)を中心としたもみほぐし」も行っている。

 胸鎖乳突筋とは、左右の鎖骨の内側の溝と左右の耳の後ろにある骨の出っ張り(乳様突起)を結ぶ筋肉。末端は耳まで伸びているため、筋肉が固まるとその上にある内耳への血行が阻害される。そのため、難聴の患者はこの筋肉が極度に硬いという。ここをもみほぐすことで難聴だけでなく頭痛や不眠、肩こりまで改善する患者が続出したそうだ。

 本書では、このもみほぐし術を自分でできるように開発した「V字筋ケア」が紹介されている。まずは筋肉の位置を確認。首をねじったときに反対側の首の側面に現れる筋肉が胸鎖乳突筋だ。始点となる乳様突起の後ろ側に親指の腹を置き、鼻から3秒かけて息を吸い、2秒間止め、口から10秒かけて静かに息を吐きながら、気持ち良さが感じられる程度にゆっくりと筋肉を押す。そして、親指を胸鎖乳突筋の後ろ側に沿って少しずつ下げながら、鎖骨に向かって同様に押していく。これを左右それぞれ毎日1~3回行う。

 また「水飲み療法」も紹介。内耳の蝸牛(かぎゅう)にリンパ液がたまると難聴や耳鳴りの原因になる。そのため、大量の水を飲むことで内耳にたまったリンパ液を押し出し、症状を改善するというものだ。まずは1日1リットルを3日間続け、むくみなど体調に異変がなければ1・5リットルを3日間、その後は2リットルを飲み続ける。

 「他にも、耳鳴りをはじめ症状別の対策や難聴を防ぐための日常生活の注意点などが満載です」(編集担当の河出書房新社、野田実希子さん)

 最近は過労やストレスなどで働き盛り世代の難聴が増えているというのだから他人事ではない。気になる症状があるなら「気のせい」と甘く見ず、耳が発するサインを見逃さないことが重要だ。(井田峰穂)

 ■難聴チェックリスト

 □耳や頭の中で雑音がする

 □耳が詰まった感じがする

 □食器のぶつかる音、子供の泣き声、電車の音などが妙に響いて気になる

 □大勢で集まって話をするとき、途中から会話が分からなくなることがある

 □最近、よく人の話を聞き返す

 □テレビのボリュームが大きいと言われる

 □歩いているとき、なんとなくフワフワする

 □まっすぐな道を歩いていると、片側に寄ってしまうことが多い

 □パソコンやスマホ操作を行うと、気持ち悪くなったり、目が回りそうになる

 ※上記が1つでも当てはまるのなら、難聴または難聴の前駆症状の可能性あり。

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