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【青島美幸のスーダラクッキング】“口直し”をして新しいことに挑もう! 「なます」

 皆さん、いかがお過ごしですか? 青島美幸です。新しい年になりましたね。

 新年なら新年らしく気の利いたお料理にすべきなのでしょうが今回のお料理は「おなます」。

 あらヤダッ「なます」に「お」なんかつけたらなんかヘン。吹き出しちゃう。

 「お」をつけりゃぁ~いいってもんじゃないですね。

 大根とニンジンを千切りにした「なます」はおせちの定番ですが、お正月に限らず口直しにはもってこいの酢のものです。

 新しい年を迎えるとなぜか新しいことに挑もうという気持ちになります。

 これってなんでなんでしょう?

 マンネリ化した生活を振り返り、これまでの自分とは違う自分との出会いに期待するといったことなんでしょうか?

 でも、いざ変えようとしてもなかなか自分の殻を破るのは易しいことではありませんよね。

 父青島幸男も若かりし頃、自分の殻を破ろうと苦しんでいたようです。

 捨て身になった父はなにを思ったか自分の髪を裁ちばさみで無造作に切るとジャギジャギになった髪のまま、更に自分の母親の赤い長襦袢を着て電車に乗り込み「皆さぁ~ん」とひと叫びして、注目を集めたところで演説を始めたそうです。

 はじめは誰もが目を合わせないようにしていたらしいのですが、そのうち父の話を聞き、しまいに拍手までしてくれたという話です。

 親戚によると赤い長襦袢を着て電車内で演説をしたというのは本当のことだったようです。

 父は16歳の時から肺気胸を患っていたので「若さ」と「つらさ」がこんがらがってしまってよっぽど煮詰まっていたのでしょう。

 それ以来、気持ちが軽くなったそうな。

 私は別に自分の殻を破ろうとしていたわけではないのですが、電車に乗っていた時のこと、車掌さんが「次の駅のホームは電車との間がひろぉ~~~~く空いてますのでお降りの際は十分にお気をつけ下さい」というアナウンスの後に「そんなに広く空いてるわきゃないわな」と言った途端に列車の中が大爆笑となったことがありましたっけ。

 ■なますレシピ

 《材料》

 大根 厚さ5センチほど

 ニンジン 厚さ3センチ

 塩 小さじ1弱

 酢 大さじ1弱

 砂糖 大さじ1強

 《作り方》

 (1)大根とニンジンの皮をむいて千切りにします

 (2)ボールに入れて塩もみをします

 (3)しんなりしたら水を切ります

 (4)お酢とお砂糖を入れて馴染ませたら、出来上がり

 ■ポイント

 なますは大根多めとニンジン少なめのバランスで見ためが良くなります。少し甘みが強い味付けのものが多いようです。加減してください。

 ■青島美幸(あおしま・みゆき) 作家。1959年生まれ。『青島家の食卓』(グラフ社)ほか著書多数。放送作家、講演、タレント活動など幅広い。父は参院議員、都知事を歴任、「スーダラ節」など数々の作詞を手がけた直木賞作家の青島幸男氏

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