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青森の酒と郷土料理をじっくり堪能 京急本線・梅屋敷駅「林檎家RINGO-YA」

 川崎大師での初詣の帰り道。京急の赤い電車の各駅停車に揺られて約10分。このあたりは、江戸時代の薬商人が梅の名木を植え、東海道を往来する旅人を相手に茶店を開いたことから「梅屋敷」。かつての女子プロレスの聖地、大田区立体育館も生まれ変わって近くに。昭和を感じさせる商店街は今でも元気で、ゆっくり過ぎていく“スローな街”。青森・陸奥の国の味を堪能できる店で暖まった。

 高架線の改札を出て東側は、箱根駅伝でエースが走る花の2区の第一京浜。横断歩道を渡ると梅屋敷東通り商店街。その一角にカフェのようなたたずまいの居酒屋。「林檎家」だ。

 木扉を開くと左右にはゆったり座れる大小テーブル席。奥の厨房(ちゅうぼう)前にある“限定4席”のカウンター席を陣取った。「生ビール(中490円)にしましょうか」。オーナーの間曜子さんがやさしく勧めてくれた。

 BGMは昭和のニューミュージック。店内を見回すと津軽凧絵などが青森らしさを演出。曜子さんは青森・浅虫温泉の出身。東京の短大を卒業後、日本酒バーの開業を夢見て昼夜働き資金集め。「日本酒ブーム前からお酒が大好きで、日本酒に囲まれて仕事がしたいとずっと思っていました」。念願叶って、4年前の10月にこの店を開店。「津軽の田舎料理を中心に青森の地酒を気楽に楽しんでもらいたいですね」

 この日のお通し(300円)は「“みず”のこぶ」。山菜「みず」の茎のむかご状のこぶのおひたし。シャキシャキ、ぬるぬるでクセになる味。地酒は各種随時入荷で680円~。新酒開始の冬に一度の限定「三戸のどんぺり 純米にごり酒(八戸)」に差し替えます。

 グランドメニューには「十三湖産しじみバター」(680円)や「八戸産いかのゴロ炒め」(750円)といった青森の逸品や、「イカ刺し」(時価)、「水だこ刺し」(同)といった青森直送の鮮魚も。ならば「帆立入り貝焼き味噌」(620円)をいただきます。中型ホタテの貝殻を鍋に見立て、出汁に味噌を溶かして卵でとじた料理。黒板には秘伝の温泉もやしを使った「大鰐温泉もやし炒め」(580円)など本日のおすすめメニュー。東京では珍しい「カレイ酒蒸」(780円)をお願いして、新酒時期の限定酒「豊盃 純米しぼりたて生酒(弘前)」をもう一杯。

 梅の花のつぼみが膨らむこの季節、ちょいと早い花見酒。

 ほろ酔い予算2000円~

 ■東京都大田区大森中5の23の4。050・3460・8348。営業17~翌0。不定休

 ■高山和久 昭和の時代濃い酒場、うじうじと長っ尻できる居酒屋をこよなく愛す。お笑い系芸人を取材した後、今宵も東西南北の街でチョイと一杯、はしご酒~。

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