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【青島美幸のスーダラクッキング】代々の教えを受けて…父から教わった包丁研ぎの技 「真鯛お醤油漬け」

 皆さん、いかがお過ごしですか? 青島美幸です。

 私はまだお正月気分が抜けません。

 というわけで、今回の一品は我が家のお正月に必ず用意する「真鯛のお醤油漬け」。

 真鯛のお刺し身を卵やおだしに付け込むので「琉球漬け」に似ているかもしれません。

 でも琉球漬けにはゴマやごま油が入りますが、これにはそれらを入れず、単にお醤油とすりおろしたワサビと生卵を溶いて混ぜた中につけ込むだけというものです。

 とっても簡単な料理ですが、ワサビの香りを利かせながら真鯛の漬け丼などにすると、とてもおいしく頂ける一品となります。

 お刺し身を切るときは刺し身包丁を使用すると板前さんが切ったようにスパッと見栄えよくきれいに切れます。

 何故我が家に刺し身包丁があるのかというと、私のおじいちゃんが板前さんだったから。

 父の青島幸男もマグロを柵で買ってくると、刺し身包丁で板前さんのように角の立ったお刺し身を並べていましたっけ。

 「スパッと切る」と言うと私は体がザワザワします。

 以前にスパッと指の先をえぐってしまって治るまで3年もかかりましたのです。

 でも、意外と研ぎたての包丁の方がケガをしないらしいです。

 私も砥石で包丁を研ぐことが出来るのですよ。中学生の時に父に教わりました。

 13歳の私が砥石で包丁を研いでいる父の手元をまるで飼い主のそばでおもちゃを投げてもらうまで待ち構えているワンワンみたいにジ~~ッと見ている。

 「お前もやってみたい?」と聞くので、首がもげるほどうなずくと、砥石の上に一円玉を置いて「この一円玉にあてないように研ぐんだよ」。

 そう言われたって簡単にできるもんじゃありませんぜ。

 「パパはなんで研げるの」と父に訊ねると「俺も親父からこうやって教わったんだ」

 代々の教えを受けてとげるようになった私が海外留学した時にホームステイ先にあった砥石で包丁を研いだら、近所中の包丁を研ぐことになって、イヤ~ッ、技の甲斐あって近所でモテモテでした~。父に感謝。

 ■真鯛お醤油漬けレシピ

 《材料》

 真鯛お刺し身 1柵

 卵 1個

 お酒 大さじ3

 お醤油  大さじ3

 ワサビ 少々

 《作り方》

 (1)真鯛をうす切りにします

 (2)どんぶりに醤油、酒、ワサビ、卵を入れて溶きます

 (3)薄切りにした真鯛をどんぶりに入れて混ぜ合わせたら出来上がり

 ■ポイント

 30分ほどで真鯛に味がしみこみます。生卵を使いますので冷蔵庫に入れて早めにお召し上がり下さいね。

 ■青島美幸(あおしま・みゆき) 作家。1959年生まれ。『青島家の食卓』(グラフ社)ほか著書多数。放送作家、講演、タレント活動など幅広い。父は参院議員、都知事を歴任、「スーダラ節」など数々の作詞を手がけた直木賞作家の青島幸男氏

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