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あの大衆焼肉店の「別邸」が東京・渋谷に現る!

★絶品必食編

 「この連載のため」と称して、知人が推薦してくれた肉の店にはなるべく足を運ぶようにしている…が、心置きなく紹介できる、「旨くて安くて気軽な店」はそう多くない。

 とりわけホルモンの新店となると、少しばかり難しい。

 ホルモンの質は店と業者の信頼関係に依拠するからだ。新店でいいホルモンを仕入れられる店はなかなかない。

 それでも探し続ければ、当たりを引けるものだ。

 本日ご紹介する店は東京・渋谷。それもあの焼肉の超名店「Y」から徒歩15秒という、いろいろとんでもない場所でオープンした新店だ。

 乗り込んできたのは足立区西新井の「生焼きホルモン元家(もとや)」。焼肉の名店が集う地域で名を馳せる大衆焼肉店で、渋谷に出店した「別邸」でも大衆路線は崩していない。

 「月1回の焼肉ではなく、週3回以上行きたくなるお店作り」と謳っているように、ホルモン焼きの主力は600円台。和牛の並カルビや生ロースも980円。レギュラーメニューのなかに、高額な皿を探しても「特上タン塩」の1980円が目立つくらい。

 おまけに5000円のおまかせコースに「2時間飲み放題」が含まれるあたりもなんとも太っ腹である。

 いいホルモン店は品揃えもいい。一般的なホルモン、マルチョウ、シマチョウのほか、シビレ(胸腺)やサザエ(産道)といった好事家への引力が強い部位も用意されている。

 しかも肉メニューにも「ハッピーアワー」が設定されていて、17~19時は一部ホルモンが半額になるという、おまけのおまけのおまけつき。

 個人的にはこの店の黒板メニューを楽しみにしていて、先日は「黒毛和牛カブリ1250円」「ゲタカルビ1200円」「並ハラミ1000円」という肉好き垂涎メニューから並ハラミを選択。

 これが大正解で、ザクザクと歯ざわりのいい肉の繊維感にほどよく濃厚な味わい。気分で選べる大衆焼肉のなんと最高なことか!

 ハレとケの間を絶妙にたゆたう大衆焼肉店では「並の旨い店にハズレなし」。この法則、こちらの網焼きの焼肉店でもやはりテッパンだった。

 ■松浦達也(まつうら・たつや) 編集者/ライター。レシピから外食まで肉事情に詳しく、専門誌での執筆やテレビなどで活躍。「東京最高のレストラン」(ぴあ刊)審査員。

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