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全品500円!日本酒のこだわり、いと、深し… JR山手線など目黒駅「日本酒バル いと。スタンド」

 にぎやかさの中にも落ち着きがある大人の街・目黒。スタイリッシュな高層ビルと昭和の雰囲気を残す店が立ち並び共存している界隈(かいわい)は西口。大鳥神社に向かってなだらかな坂が続く目黒通りの権之助坂に、日本酒に対する思いが熱く伝わるアットホームな店があった。

 JRの改札を出て山手通りへと下る権之助坂の真ん中あたり。打ち放しコンクリートビルの1階。引き戸をガラガラ、中はコンパクトでコの字形カウンター。所狭しと呑兵衛が肩を寄せ合い幸せな空間が広がるスタンディングスタイルだ。目黒駅周辺でコアな日本酒バル「いと。」は、魚料理と日本酒の「いと。をかし」などで大人の隠れ家を展開する今野豊さんがオーナー。ここは、気軽に日本酒に寄り添える姉妹店として3年前に開店した。

 秋田出身の今野さんはスタイリストとして活躍後、サラリーマンを経て料理の世界に転身。「飲食店を営んでいた実家の影響もあるんでしょうか。日本酒に対する正しい知識を広めていきたいですね」

 お品書きの大きな黒板をのぞき込む。約30種類の日本酒。有名無名を問わず日本中の蔵から、季節に合った酒がさまざま。「梅水晶」「カモ燻製」など呑兵衛が喜ぶアテは約20種類、店内価格すべてが500円均一とシンプル。3品で一人前の「鶏出汁塩おでん」をお願いして、日本酒は何にしようか思案していると、店長の中嶋明日美さんが「無想 辛口純米しぼりたて生原酒(新潟)」をチョイスしてくれた。スッキリした味わいの中にコクのある大根を頬張り、酒を流し込む。しぼりたての心地よい辛口。「おいしいお酒を飲んで食べると元気になるでしょ」と明日美さんがやさしくほほ笑んだ。

 ほろ酔い気分でお隣のご同輩と酒場談義に花が咲き、鳥取・大山鶏の「鶏ハム」をお願い。絶品の厚切りに柚子胡椒をつけていただくと一層おいしい。

 酒を「山川光男 2019 ふゆ」に差し替えた。「山形の4酒蔵がコラボレーションした日本酒ユニットで、銘柄名から一文字ずつ取って『山川光男』と命名されて命を吹き込まれた」と教えていただきグビリ。香りがしっかり、酸味と甘味もバランスが最高だ。

 夜な夜な寄ってしまいたくなる一軒だ。

  ほろ酔い予算2000円~

 ■東京都目黒区目黒1の4の12。03・6420・0567。営業17・30~翌2。日休。

 ■高山和久 昭和の時代濃い酒場、うじうじと長っ尻できる居酒屋をこよなく愛す。お笑い系芸人を取材した後、今宵も東西南北の街でチョイと一杯、はしご酒~。

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