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麺とスープに集中“素ラーメン”2軒! 「らぁ麺やまぐち」と「都電テーブル」

 まずは西早稲田の「らぁ麺やまぐち」。もちろん何度も食べている店だが「かけそば」は今回が初めて。具がなくなることにより、印象がどう変わるのか? そもそもなぜ、このメニューを置いてるのか? なんて考えながらラーメンを待っていたら隣のサラリーマン風の人は「かけそば味玉入り」を頼んでいた。

 むむ、そういうニーズもあるのか? 私はチャーシューやネギは付けたい派だし、「丼一杯のフルコース」などと言ってチャーシューを食べるタイミング、メンマを箸休めで食べたり、具があってこその「ラーメン」だと思っている。

 しかし、しかしである。何度か食べているお店でこういう経験も良いのではないか。ましてやお店がそれをメニューとして出しているのなら一度は食べておきたい。

 そして登場した「かけそば」。お店の基本メニューを知っているだけに試食するような気分だ。でもあえて、具無しで食べると確かに「麺とスープ」に集中して食べることになる。こだわりと自信がないとできないメニューだ。

 島根の森田醤油、自家製鶏油、麺屋棣鄂(ていがく)のやや平打ちになった麺(国産小麦使用)、会津地鶏の丸鶏・吉備黄金鶏と伊達鶏のガラを炊いたスープ、どれも凄味を感じる。

 トッピングの余計な味が混ざることなく、ダイレクトに味わうことができるのでキレ味鋭く、厚みを感じる。「麺の一本、スープの一滴たりとも残したくない」、そんな気持ちで丼を持ち上げてスープを啜りきった。おいし~。

 続いては副都心線で隣の駅「雑司ヶ谷」へ。7~8分ほど歩くと看板も暖簾もなく、そっけない外観で危うく通り過ぎてしまいそうになった。ここが「都電テーブル」。ラーメンと書かれた小さな提灯が目印。カウンター8席のみでスタッフは一人。昨年4月オープン。

 基本メニューは素ラーメンでそれを注文。瀬戸内産片口イワシがベースでカツオ、サバ、昆布、シイタケを加えて仕上げている。ザラメと味醂を隠し味に使っているそう。麺は山口やの細麺。葱は小鉢に別添えで出てくる。

 大人も注文可能な「おこさまラーメン」は麺とスープが半分で蒸し鶏、小松菜、ノリ付き。ご飯類とセット食べる人が多そう。添加物も使ってなさそうでただ者ではない感じだが「都電テーブル」自体は3店舗あり、ラーメンが食べられるのはここだけ。あとはこだわりの食堂になっている。

 こちらも夜はいろいろメニューが増える。そしてこの素ラーメン、700円という価格だけあって自信があるのだろう。思った以上においしくてスープも飲み干した。もうちょっといろんなものを食べてみたくなった。たまにはこういうシンプルな「素ラーメン」も舌を鍛える意味で食べてもいい。

 ■ラーメン耳寄り情報

 らぁ麺やまぐち(西早稲田) 6年連続ミシュランビブグルマン選出の名店。一番人気は具入りの「鶏そば」だが、店主が「鶏そば本来の味を知ってもらいたくて出したメニュー」と言っているように雑味がなくキレ味鋭い渾身(こんしん)の一杯!

 ■大崎裕史(おおさき・ひろし) 自称「日本一ラーメンを食べた男」。2019年6月現在で1万2500軒、2万5500杯のラーメンを食破。株式会社ラーメンデータバンク代表取締役、日本ラーメン協会理事。Webおよび携帯の「ラーメンバンク」を運営している。

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