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不安は“伸びしろ”と考える! 脳神経外科医が指南する「生産性アップ術」

 38億年の進化を経て完成しつくした存在-と思われてきた人間の「脳」。しかし、この崇高なる臓器にも、弱点があった。脳神経外科医が教える「すごい生産性アップ術」とは…。

 今回紹介する本のタイトルは、「すぐ怠ける脳の動かし方」(青春新書)。著者はメディアにもたびたび登場する脳神経外科医の菅原道仁氏だ。

 「日々の診察で、『自分なんて何をやってもダメなんだ…』とあきらめモードの人が多いことに気付いたんです。そんな人たちに視点を変えてもらいたくてこの本を書きました」と著者はいう。

 何か行動を起こす時に「失敗しそう」とか、「やってみたところで面倒なだけ」、あるいは「わからないことだらけで不安だ」などのネガティブな意識を持つ人は少なくない。それを多くの人は「欠点」と捉えるが、著者はそうではないという。

 「不安を感じられるということは、じつは“才能”であり、その人にとって有益なことなのです。不安を“伸びしろ”と考え、リフレーミングしていくことで生産性が高まり、活躍につながっていくのです」

 著者によると、脳は生物として生き残るため、タスク(作業)を少なくしようとする性質を持っているという。これはきわめて効率的な動きである半面、効率の陰で脳が怠ける温床を作り出しているというのだ。

 そこで本書では、脳が怠けることで日常生活に不利益が生じて困っている人の対処法を、アカデミックに解説している。

 たとえば「敵を作りやすい人」がいる。自分に悪気はないのに、なぜか話す相手を怒らせたり、不機嫌にしてしまい、結果として孤立する人、というのはいるものだ。

 もしあなたがそうならば、生来の「負けず嫌い」という性格が脳に作用している可能性が高い。

 相手が何かを話し始めると、話をさえぎって「それ知ってる!」と話し始める。相手が「忙しい」と愚痴をこぼすと、「私なんて徹夜続きで…」とさらに上であることを強調する。いわゆる「マウンティング」と言われる行動で、サルなどが自分が相手よりも立場が上であることを示すための威嚇行為だ。

 著者によると、この行動をとる人は、人に負けることを強度に恐れるあまり、無意識のうちに自分のほうが上であることを示そうとして、結果として相手に不快な思いをさせているのだという。

 しかもマウンティングをすると、その人の脳内にドーパミンという快楽物質が放出されるため、脳が相手の思いを汲み取ろうとする気遣いを忘れがちになるのだとも。

 もしあなたがこのタイプなら、自分の優秀さを誇示する、上から目線でのアドバイス、相手の言葉に「でも」や「そうは言っても」という否定から入ろうとするような癖がついているはずなので、気付いた時に口をつぐめばいい。

 「悪習慣に気付くことは、自分に足りないことに気付くという素晴らしい発見。忙しい人、日々の生活に疲れている人、心配性の人に読んでほしい」と著者。“そんな人”のせいで困っている人にも、相手を理解する上でオススメの1冊だ。(竹中秀二)

 ■菅原式「考え方の癖」を「生産性」に変えるコツ

 (1)「失敗したら…」と不安になる→憧れの人や理想の人のまねをする

 (2)いつも「タラレバ」で考えてしまう→「時間配分」「住む場所」「付き合う人」を変える

 (3)「正当に評価されていない」と考えがち→行動に迷った時に「どっちの自分が好きか」を考える

 (4)「自分は正しい」と考えるあまり攻撃的になる→6秒数えて「怒りのピーク」をやり過ごす

 ※著書から抜粋

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