「住みたい街」ランキングが参考程度にしかならない理由 (1/3ページ) - zakzak:夕刊フジ公式サイト

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「住みたい街」ランキングが参考程度にしかならない理由 (1/3ページ)

 不動産デベロッパーや住宅情報サイトなどが定期的に発表している「住みたい街ランキング」。この手のトレンド調査が出る度に大きな話題となるが、人気上昇エリアの物件は本当に“買い”なのか--。住宅ジャーナリストの榊淳司氏がアドバイスする。

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 私はマンション市場についてあれこれと発言することが本業である。そして、時に一般の方からマンション購入の相談を承ることがある。

 その際によく聞かれることのひとつに、「どこの街を選べばいいですか?」というのがある。かなり漠然とした質問だが、尋ねる側の本音を翻訳すると「どの街で買えば資産価値が下がりませんか?」ということである。

 マンションの価格というのは、景気が良いときは上がって悪くなると下がる。景気が悪くなっても価格の下がらないマンションなどあり得ないといってもいい。ただ、市場をエリア別に中長期でみてみると「高く買ったのに半値以下になった」エリアもあれば、「高く買ったけれども高いまま」の街もある。

 前者は郊外でニュータウン的に開発されたエリアで、後者は都心の人気地区である。例を挙げるなら表参道(港区)、番町(千代田区)、代官山(渋谷区)などだ。しかし、こういう街はマンションが高すぎて一般人には手を出しづらい。

 そんな超一等地でマンションを買えない方は、当然ほかの街を探さなければならない。多くの人は「人気の街でマンションを買えば価格は下がらない」と考えがちだ。そこでよく用いられるのは「住みたい街ランキング」的な指標だ。

 ◆6年連続1位「恵比寿」の評価

 今年9月にもこの手の指標が発表された。MAJOR7(メジャーセブン)というところが出した「住んでみたい街アンケ-ト(首都圏/関西)2020年」だ。

 MAJOR7というのは、住友不動産・大京・東急不動産・東京建物・野村不動産・三井不動産レジデンシャル・三菱地所レジデンスの7社だそうだ。自分たちのことを「メジャー」と名乗るのは、日本人の一般的なメンタリティとしてやや戸惑いを感じるが、一応この7社の大半は日本のマンション業界ではメジャーな存在であることも確かである。

 同調査によれば、住んでみたい街で首都圏の1位~10位は以下の結果になったという。

 1位/恵比寿

 2位/目黒

 3位/吉祥寺

 4位/自由が丘

 5位/横浜

 6位/品川

 7位/中目黒

 8位/表参道

 9位/二子玉川

 10位/代々木上原

 ここで「街」というのはおそらく鉄道の駅名を指すらしい。「横浜」というのを行政区だと考えれば広すぎる。「市」ということなら日本で最大規模の行政区だ。ここでは「横浜駅の周辺」ということだと理解しよう。そう考えれば、どの街もいかにも人気が高くてマンションの資産価値は下がりにくそうである。

NEWSポストセブン

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