【コロナ時代の「逆流性食道炎」対処法】夜中に咳…誤嚥性肺炎のリスクも高まる 胃酸が食道へ逆流、ぜんそくのような症状につながる (1/2ページ) - zakzak:夕刊フジ公式サイト

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【コロナ時代の「逆流性食道炎」対処法】夜中に咳…誤嚥性肺炎のリスクも高まる 胃酸が食道へ逆流、ぜんそくのような症状につながる (1/2ページ)

 空気が乾燥する今の時期は、夜間にせき込むようなことが起こりやすい。風邪や気管支ぜんそくでも咳は出るが、逆流性食道炎でも夜間に咳が生じることがある。コロナ禍でもあり、周囲にいらぬ心配をかけることにもなりかねない。

 「胃酸はpH(水素イオン指数)が3~1・5で非常に酸性度が強い(中性は7)。10円玉も溶かすほどの力を持っているため、食道へ逆流して気管へ入ると、ぜんそくのような症状につながるのです」

 こう説明するのは、東邦大学医療センター大森病院消化器センター外科の島田英昭教授。

 「夜間にせき込む患者さんに、逆流性食道炎の胃酸を抑える薬を処方すると、1週間程度で咳が治まったというのは、よくある話です」

 食道と気管は、ちょうど、喉の声帯部分の位置でわかれている。食べ物がのどから入ってくると声帯が閉まり、食べ物は食道へ送られる。誤って気管に入ってしまうとむせてしまう。夜寝ているときに胃液が食道へ逆流すると、声帯付近にまで胃酸は流れやすく、イビキなどで声帯が開いていると、胃液は気管へ流れてゆくことがある。

 「気管に胃酸が入り込むと、粘膜の刺激が強いので咳につながるのです。特に、閉塞性睡眠時無呼吸症候群がある人は、胃液が気管に入り込みやすいので注意しましょう」

 閉塞性睡眠時無呼吸症候群では、こうなる。あおむけに寝たときに舌の根元が下がって気道を塞ぎ、(1)10秒以上呼吸が止まって無呼吸になる。呼吸ができなくなるため、(2)無意識のうちに覚醒して大きないびきと同時に気道を開ける。(1)と(2)を就寝中に何度も繰り返す。

 「気道が再開して空気を取り込むときに、逆流した胃液も気管に吸い込むことが多いのです。ご高齢の方は誤嚥性肺炎のリスクも高まるので危険といえます」

 通常、気管に胃酸のような異物が入ってくると、外へ出すために咳が出る。また、繊毛(せんもう)という細かい毛のようなものが、ぜん動運動で異物を気管の外に出す一助になる。

 それが、加齢に伴いぜん動運動も弱まり、咳で異物を外に出す力も低下するため、気管に流れ込んだ胃液が肺の中まで入るようなことが起こる。肺の中に胃液が入って炎症が広がり、肺炎につながるのだ。

 「ご高齢の方に限らず、メタボリックシンドロームの方は、内蔵型脂肪の肥満のため、腹圧で逆流性食道炎を起こしやすい。加えて、肥満によって睡眠時無呼吸症候群も起こしやすいでしょう。逆流性食道炎を防ぐ生活を心掛けましょう」

 島田教授直伝の逆流性食道炎改善法(別項)もぜひ参考にしてほしい。

 次回(16日)はピロリ菌との関係について紹介する。(取材・安達純子)

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