【今から始めよう!70代まで働く健康術】在宅勤務でうつ病「早期受診が大切」 コミュニケーション不足から不安増幅の恐れ (1/2ページ) - zakzak:夕刊フジ公式サイト

記事詳細

【今から始めよう!70代まで働く健康術】在宅勤務でうつ病「早期受診が大切」 コミュニケーション不足から不安増幅の恐れ (1/2ページ)

 コロナ禍の新しい生活様式は、(1)生活リズムの乱れ、(2)環境の変化に伴うストレス、(3)コミュニケーション不足による不安で、睡眠障害につながりやすいことを前回紹介した。今回は、(3)の不安について考える。

 「オンライン会議は、当然のことながら、スイッチを切ると即終了になります。会議後の相手の様子を伺うことは難しく、『嫌われたのではないか』といった強い不安を抱えてしまう方がいるのです」

 こう説明するのは、杏林大学名誉教授の古賀良彦医師。長年、精神科医として睡眠障害やうつ病などの診断・治療・研究に取り組む。

 「不安が増幅されると夜眠れなくなり、不安や睡眠障害が続くことで、うつに陥る人もいます。しかし、リモートワークで上司や同僚は変化に気づきにくい。ご本人やご家族が、体調不良に気づくことが重要です」

 たとえば、仕事でミスをしたときに、上司が部下を注意したとする。叱った部下が落ち込んでいれば、対面ならフォローすることもできる。だが、リモートワークではそうはいかない。次のオンライン会議まで顔を合わせないことはあるだろう。同僚もしかり。叱られた本人は落ち込み、「嫌われたのではないか」といった不安を強くする状況を生み出しやすい。

 「コロナ禍以前は通勤時間があったので、上司に叱られても、通勤ラッシュや仕事帰りの一杯など、不安から気を反らす行動につながりました。リモートワークでは、午後5時に仕事が終わると、家事などが忙しくなければ、不安について考える時間がたっぷりあります」

 結果として、夜眠れなくなり、朝起きられない、集中力がなくなる、仕事のミスをしてますます落ち込むといったことにつながる。そうなったら「うつのサイン」(別項参照)を見逃さず、早めに医療機関を受診することがなにより。家族などが異変に気付いたときも、本人に受診を促すようにしよう。

 「中には、不安を紛らわすために飲酒量を増やす方もいます。しかし、寝酒は睡眠の質を悪くして逆効果です」

 飲酒をすると寝つきは早いが、夜中に目が覚めるような中途覚醒を起こしやすい。アルコールには深い眠りを妨げる作用もある。加えて、昼間から飲酒をする習慣はよくない。

 「昼間から飲む習慣はアルコール依存症のリスクを高めます。昼間飲むなら、(ビールテイストの)ノンアルコール飲料にしましょう。ノンアルコールに含まれる麦芽やホップには、リラックス効果や集中力を高める効果が期待できます」

 睡眠の質を高めるならば、昼間はノンアルコール飲料、夜には夕食時にビール中瓶1本程度まで。飲酒以外でのストレス発散を心掛け、体調が悪いときには、早めに受診を。 (安達純子)

関連ニュース

アクセスランキング

×