【教えて愛先生! 不調リスクを減らす食薬習慣】老化防止には「低温低速料理」 “不摂生から始まる老化”を食い止めるメニュー - zakzak:夕刊フジ公式サイト

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老化防止には「低温低速料理」 “不摂生から始まる老化”を食い止めるメニュー

 離れて暮らす家族や親戚、仲間など、コロナ禍のせいで、数カ月から1年も顔を合わせていない、なんてケースが増えてきました。

 この長期にわたる自粛期間中に消費カロリーを上回るカロリーを摂取してしまった人は多いと思います。ただでさえ、筋肉量が減ることで基礎代謝が落ち、活動する量が減り活動代謝も落ちています。なのに、いつも通り、もしくはいつもよりも食べてしまうと当然重力に負けて、お腹もお尻も背中もたるんで、ぼよーんと下に垂れてしまいます。

 さらに、マスクをしていることで顔の筋肉も低下し、ほおもフェイスラインにもたるみができて“ブルドック顔”に近づいてしまっているかもしれませんね。

 毎日自分の顔を鏡で見ていると気が付かないかもしれませんが、久しぶりに会った人は、そんなあなたを見てどう思うでしょう。きっと、心の中で「老けたな…」と思うことでしょう。

 そのままでいいですか? 「外見なんて関係ない、男は中身で勝負」と粋がっているお父さん、その考えは体にとっても危険です。ここ1年程度の短期間の中で見た目が変わってしまうということは、体の中も着実に変わっています。

 血糖値、尿酸値、コレステロール値、血圧なども上がってしまっていることが考えられます。

 そこで、3回目は“不摂生から始まる老化”を食い止める食薬習慣を紹介します。

 ■老化防止には「低温低速料理」

 老化の原因として、酸化に続きメジャーになってきているのが「糖化」です。

 私たちの体はタンパク質で作られていますが、ハンバーガーやラーメン、フライドポテト、チョコレート、クッキーなどの余分な糖が体内でタンパク質と結びつき細胞を劣化させると老化を加速させます。

 シミ、シワ、動脈硬化、心筋梗塞、腎機能の低下、白内障、認知症などの原因になります。

 この糖と結びついた物質をAGEs(エージス)と言います。AGEsは、血糖値が高い状態で体内で作られますが、それ以外に食事として取り入れてしまうことがあります。揚げたり、炒めたり、焦げ目をつけて焼いて調理する高温調理で増えてしまうのです。

 避けるためには、スープ、蒸す、煮る、茹でるなどの高温にならない調理方法がベターです。

 調理は常に弱火でゆっくり火を入れるようにすると健康的でおいしい料理を作ることができます。多くの食材は、60度でうまみ成分を作り出すので強火でサッと一気に火を通すよりも弱火でしっかり旨味を抽出する低温低速料理がおすすめです。

 ■ツーンと香る硫黄化合物でエイジングケア

 糖化を防ぐ成分として、野菜に含まれるイソチオシアネートというツーンと香るニオイ成分硫黄化合物があります。

 糖化以外にも抗酸化作用、抗菌作用、抗炎症作用、肝臓の機能を助ける働きなどがあり、血管の老化防止、デトックス作用、風邪予防などの効果も期待できます。

 食材としては、大根おろし、わさび、菜の花、粒マスタード、ブロッコリースプラウトなど。「ツーンと香るもの」を意識して摂ることから始めてみてくださいね。 (あすは、「大切な口臭、体臭予防」です)

 ■大久保愛(おおくぼ・あい) 1985年生まれ。秋田県出身。2008年昭和大学薬学部卒業。「アイカ製薬」代表取締役。薬剤師/薬膳料理家。漢方専門家として商品開発や企業コンサルティングに携わる。『1週間に1つずつ心がバテない食薬習慣』『食薬ごはん』『女性の「なんとなく不調」に効く食薬事典』など次々とベストセラーに。近著に『食薬ごはん便利帖』(世界文化社)。

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