【教えて愛先生! 不調リスクを減らす食薬習慣】生活習慣病の予防が不安解消への近道 おすすめは「具だくさんスープ」 - zakzak:夕刊フジ公式サイト

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生活習慣病の予防が不安解消への近道 おすすめは「具だくさんスープ」

 最近、コロナ疲れから体を“整える”サウナの入り方から、マインドフルネス(心を整える技法)まで、メンタルや自律神経に目を向ける人が増えています。それだけ「新型コロナウイルスにかかってしまったらどうしよう」という不安感を抱えている人が多いということでしょう。

 しかし、大半の人にとって、もっと不安を解消する近道があります。それは生活習慣病を予防することです。中高年になると何かしら慢性疾患を抱えている方が多いのですが、感染への恐怖から持病での受診を控える傾向にあります。

 実際、いまどこの病院に行っても、「健康診断後の再検査を受ける人が減った」「少し調子が悪くても我慢してしまう」「急がない治療を先延ばしにしたりする患者が増えた」とった実例を聞きます。

 生活習慣病は、新型コロナウイルスの重症化リスクが高いとされています。持病の放置はコロナ禍で最も危険な行為です。そこで5回目は、生活習慣病対策の食薬習慣を紹介します。

 ■健康寿命を短縮させるテロメア

 テロメアという言葉を聞いたことはありますか? テロメアは、体を構成する37兆個の細胞に含まれ、細胞の老化スピードを決めたり、遺伝情報を保護したりする染色体の末端を保護するものです。テロメアの長さは寿命だけではなく「健康寿命」を決める重要な要素となります。

 テロメアが早いスピードで短縮していくと細胞老化を加速させ、さまざまな命にかかわる病気へとつながります。

 同い年でも老けて見えたり若々しく見えたりと差が出てくるのも、このテロメアの差による細胞老化が原因だともいわれています。

 そして、テロメアの短縮スピードを加速させるのが、偏食、食べ過ぎ、ストレス、糖尿病や肥満症などの生活習慣病なのです。

 ■在宅ワークが生活習慣病を悪化させる

 家の中にいると、いただき物、スナック菓子、ジュースなど食べ物が常時、手を伸ばしたところにありがちです。ついつい手が出て、出社している時にはなかった間食の習慣がついてしまうこともあるようです。

 また、仕事が効率よく早く終わる分、早い時間から深夜まで飲み食いする日が増え、オンライン飲み会などでさらに増え-を繰り返しすことが、生活習慣病の温床となっています。

 こうした生活は確実に細胞の酸化や糖化を加速させ、テロメアを短縮させていきます。

 ■生活習慣病予防には食物繊維

 ゆるんだ生活の改善には、習慣の見直しやストレス解消も大事ですが、食薬の立場から見ると「具だくさんスープ」がおすすめです。

 ワカメ、とろろ昆布、もやし、キャベツ、もずく、白菜、水菜、ヒジキなど食物繊維が豊富な食材をたっぷり入れましょう。

 どんな味噌汁やスープのときでも、食卓に乾燥ワカメやとろろ昆布を用意しておくことです。好きなだけたっぷり入れても誰にも文句は言われません。

 スープは、体を内部から温め、代謝を上げます。食物繊維が腸を動かし、副交感神経を優位にとなります。自律神経が整い、生活習慣病を予防・改善する確実な1歩が始まります。 =おわり

 ■大久保愛(おおくぼ・あい) 1985年生まれ。秋田県出身。2008年昭和大学薬学部卒業。「アイカ製薬」代表取締役。薬剤師/薬膳料理家。漢方専門家として商品開発や企業コンサルティングに携わる。『1週間に1つずつ心がバテない食薬習慣』『食薬ごはん』『女性の「なんとなく不調」に効く食薬事典』など次々とベストセラーに。近著に『食薬ごはん便利帖』(世界文化社)。

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