【ブラックジャックを探せ】すべての世代と広範囲な疾患を診療 多摩ファミリークリニック院長・大橋博樹さん - zakzak:夕刊フジ公式サイト

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すべての世代と広範囲な疾患を診療 多摩ファミリークリニック院長・大橋博樹さん

 JR南武線と小田急線が交差する「登戸駅」から徒歩5分。閑静な住宅街にある多摩ファミリークリニック(川崎市多摩区)は、外来と訪問診療に対応する地域密着型の診療所。

 院長の大橋博樹医師は、“町のお医者さん”になりたくて医学部に進んだ。

 「祖父が茨城の田舎の開業医だったんです。地域の誰からも頼りにされる存在感の大きさがカッコよくて、憧れでした」

 専門性の追求に力を入れる日本の医学界は、「何でも診られるジェネラリスト」の養成システムの整備が立ち遅れている。そのため大橋医師は、大学卒業後は医局に所属せず、基幹病院で救急医療を学び、家庭医の先進国・アメリカに渡って修行するなど、独自の取り組みでプライマリケア(初期診療)の知識と技術を身に付けてきた。

 その思いを結集させた現在のクリニックは、お年寄りから赤ちゃんまで、すべての世代と広範囲な疾患と症状を対象とする、間口の広い診療所として地域に根付いている。

 「おじいちゃんの訪問診療に行った先で、曾孫の育児相談に乗ることも…。3世代、4世代のお付き合いができるこの仕組みこそが、私の理想の医療なんです」

 「幅広く診る」ことを一つの専門性と捉える大橋医師。最新情報を取りこぼさないよう、日々世界の論文に目を通し、その筋のスペシャリストに臆することなく質問する。そうして蓄えた知識は、地域住民にとって貴重な医療資源だ。

 「大学病院の医師の説明が理解できない患者さんに“翻訳”をするのも私たちの仕事。そうした付き合いから信頼が生まれ、最終的には『先生が言うならそうするよ』と言ってもらえるような関係を築きたい。それも決して“押し付け”ではなく…」

 こんなお医者さんが近くにいたら-と思わせる大橋医師の佇まい。真の意味での「地域医療」の姿が、ここにある。(長田昭二)

 ■大橋博樹(おおはし・ひろき) 多摩ファミリークリニック院長。1974年、東京都生まれ。獨協医科大学卒業後、武蔵野赤十字病院で臨床研修。聖マリアンナ医科大学病院、筑波大学附属病院、亀田総合病院勤務を経て、川崎市立多摩病院総合診療科医長。2010年から現職。東京医科歯科大学臨床准教授。聖マリアンナ医科大学非常勤講師。日本プライマリ・ケア連合学会副理事長、同認定家庭医療専門医。趣味はサッカー観戦。

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