【コロナでセクシャル・ライフは変わったのか】感染拡大以降、カップルの性的接触への影響は? 「リアル」がより貴重な時間と認識、「質」を重視する人が増加 - zakzak:夕刊フジ公式サイト

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【コロナでセクシャル・ライフは変わったのか】感染拡大以降、カップルの性的接触への影響は? 「リアル」がより貴重な時間と認識、「質」を重視する人が増加

 新型コロナウイルスの感染拡大以降、不要不急の外出は控え、3密を避ける日々が続いてきた。感染予防対策で、人と人との交流方法は大きく変化している。カップルは、いったいどんな出会いを経て、どうコミュニケーションをとってきたのか。性的接触への影響はあったのだろうか。

 セクシャルアイテムメーカーのTENGA(東京都港区)が「2020年3月以降にお付き合いするパートナーができた」という、20~34歳の男女計60人を対象に行った調査(21年1月22~26日)の結果を紹介する。

 まず、コロナ流行前後で、最も増えた出会いの場は「マッチングアプリ」、次いで「オンライン婚活」だった。しかし、コロナ前でも約3人に1人が、「パートナーとマッチングアプリで出会った」と回答しており、増加幅はさほど大きくない。もはや恋愛のオンライン化はデフォルトになりつつある。

 反対に減少率が高かったのは「友人・知り合いの紹介」。人とのつながりが作りづらい世情を反映した結果で、「学校」「バー・居酒屋」など行きづらくなった“場所”での出会いは大きく減った。ワイワイと楽しむ合コンやパーティーなどは古き良き時代の出来事になるかもしれない。

 「パートナーとの性行為」では、「外出先でのSEX」が、50・0%から41・7%に減少。反対に、「自宅でのSEX」は、50・0%から53・3%と微増にとどまる。これは感染拡大以降、「性的な接触を避けた」との回答が8人に1人だったことが影響を物語っているのではないか。

 興味深いのは、コロナ流行後、「重要視するもの」として、パートナーとの「会話」や「関係性」がやや減少している一方で、パートナーとの「性行為の質」や「頻度」を重視する人が増加していたこと。なぜか。

 TENGA広報担当の本井はるさんは、こう推測する。

 「コロナ禍でデートのパターンが制限され、カップルで共通体験をつくるのが難しい状況でした。パートナーとの性行為の充実で、関係性を維持・向上させようとしているのではないでしょうか」

 確かに、ビデオチャットで会話は維持できても、身体的接触が難しい世の中になった。だからこそ、リアルはより貴重な時間と認識され、大切に過ごすようになっているだろう。

 パートナーとSEXする際に、「気にしていたこと/現在気にしていることはありますか」というコロナ前後の回答の比較では、1位「SEXの前後にしっかり手を洗う」10・0%増▽2位 「SEXはあまりしないようにする」6・7%増▽3位「SEXの前後にうがいをする」5・0%増-という結果に。

 このような意識は、やはりコロナ禍で必要なのだろうか。

 泌尿器科専門でセックス・セラピストもある小堀善友医師が語る。

 「必要最小限の清潔な状況を保てばいいと思います。熱発中に性行為をしたり、不特定多数の人と関係を持つのは問題外ですが、コロナ禍であっても飛沫感染を恐れてキスをしないセックスなんて不自然です。不潔な行為をさけつつ、常識的な範囲で性行為をすればよいと思います」

 コロナ禍でオンラインセックスが一時ブームになったが、すでに飽きられている--というデータもある。リアルコミュニケーションは他者との親和性を築くための大切な要素として、見直される時代がくるのかもしれない。(取材・熊本美加)

 ■小堀善友(こぼり・よしとも) 泌尿器科専門医。プライベートケアクリニック東京・東京院院長。生殖医療専門医。セックス・セラピスト(日本性科学会)。1975年、埼玉県生まれ。金沢大学医学部卒。専門は男性性機能障害、男性不妊症、性感染症。著書『泌尿器科医が教えるオトコの「性」活習慣病』など。

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