【ベストセラー健康法】脳の勘違いを修正して慢性痛除去 『見るだけでしつこい痛みがすーっと消えるすごい写真』 - zakzak:夕刊フジ公式サイト

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脳の勘違いを修正して慢性痛除去 『見るだけでしつこい痛みがすーっと消えるすごい写真』

 肩、背中、腰、ひざなどに起きる慢性的な痛み。日常生活で大きな負担を伴い、医療機関を受診しても思うような改善につながらずに悩んでいる人は少なくない。そんな人にオススメの1冊。痛み治療の解説書ではない。そこに載っている「写真」を眺めるだけで痛みが消えていくというのだ。一体どんな仕組みなのだろう。

 「慢性痛の9割は脳が作り出している」と語るのは名古屋市中区にあるフェリシティークリニック名古屋の院長で「痛み専門医」の河合隆志医師。今回紹介する『見るだけでしつこい痛みがすーっと消えるすごい写真』(アスコム刊)の著者だ。

 自身が深刻な肩の痛みに苦しみ、その原因究明を目的に医学の道に進んだ経歴を持つ著者が、世界最先端の痛み治療の研究機関で得た知識をまとめたのが本書。

 一面に広がるお花畑、エメラルドグリーンの海に浮かぶ絶景の島、プールで無邪気に水遊びに興じる子供たち…。そんな心が落ち着き、微笑ましくなる31点の写真を眺めることで、つらい痛みを消していく-という。

 本書によれば、「健康な人」と「慢性的な痛みを抱えている人」では、脳の活動の仕方に違いがあるそうだ。米ノースウェスタン大学が行った研究によると、健康な人と慢性痛の人に同じ刺激を与えると、脳の側坐核(そくざかく)という「痛みを和らげる働きを持つ部位」に違いが見られた。健康な人の側坐核は刺激に対して活発に動き、慢性痛の人はあまり反応しなかったというのだ。

 もう一つ、痛みを引き起こすのに関連する脳の器官に「偏桃体」がある。ここは全身の患部から「痛い」という情報を受け取る場所。そして一度その情報を受け取ると、痛みを極度に恐れてしまい、患部が治ったあとでも勘違いで痛みを感じる、つまり癖になってしまうことがあるという。そして、この「びくびくしている偏桃体」を、元の状態に戻すのも側坐核の仕事。どうすれば側坐核が活発になるのかと言えば、「ドーパミン」という神経伝達物質の働きである。

 ドーパミンは幸福感をもたらす物質として知られていたが、「うれしい」「楽しい」と感じさせる写真を見るだけでもこの物質は産生され、偏桃体を正常な状態に導くことが解明されているというのだ。

 これらを順序立てて書くと-

 (1)気持ちがうれしくなる写真を眺める

 (2)脳内にドーパミンが産生される

 (3)側坐核が活発になる

 (4)偏桃体が勘違いをしなくなる

 (5)痛みが治まる

 -という流れになる。

 「写真で痛みがとれるって本当? と疑われるかもしれませんが、脳が慢性痛に影響を及ぼしていることは『慢性痛治療ガイドライン』にも書かれているまぎれもない事実です。慢性痛で長いこと悩んでいる方は、ぜひ試してほしい」と語るのは編集を担当したアスコムの中村悟志氏。

 この仕組みが「気のせい」ではない証拠に、打撲や骨折、切り傷や感染症による頭痛など「原因がわかっている痛み」には効果はない。つまり、脳が勘違いをして起きている慢性の痛みにのみ効く方法なのだ。(竹中秀二)

 ■こんな人は「すごい写真」を試してみるべし

 □病院に行っても、薬を飲んでも痛みが治らない

 □ストレッチやマッサージをしても痛みがぶり返す

 □整体、鍼、カイロプラクティックに行っても効果が出ない

 □「原因不明」「心理的なもの」などと診断されている

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