失敗しない「自毛植毛」(3) 頭皮をメスで細長く切除し、皮膚ごと移植毛を採取する「FUT法」 皮膚を切らずに、直径1ミリほどの医療用パンチで、毛根をくり抜いて採取する「FUE法」 - zakzak:夕刊フジ公式サイト

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失敗しない「自毛植毛」(3) 頭皮をメスで細長く切除し、皮膚ごと移植毛を採取する「FUT法」 皮膚を切らずに、直径1ミリほどの医療用パンチで、毛根をくり抜いて採取する「FUE法」

 育毛・養毛に比べると短期間で効果が得られる自毛植毛。検討する際にまず決めなければいけないのが、代表的な施術法である「FUT法」と「FUE法」のどちらを選ぶかということだ。ここでは2つの施術法の特徴を紹介しよう。

 自毛植毛は、薄毛箇所に他の部位の毛を移植する方法だ。ゼロから髪を復活させるわけではないので頭髪の総数は変わらないが、薄毛を目立たなくすることはできる。

 薄毛部分に移植する毛(ドナー)は、AGA(男性型脱毛症)の原因である男性ホルモンの影響を受けにくい後頭部から採取するので、移植先にきちんと生着すれば、生涯毛が生え続ける。その施術方法は大きく、FUT法とFUE法に分けられる。

 ■FUT法の特徴

 FUT法は後頭部の頭皮をメスで細長く切除し、皮膚ごと移植毛を採取する方法。切除範囲は薄毛の症状によっても異なるが、縦1-2センチ、横10-20センチ程度だ。

 メスを使う施術というと古いイメージがあるが、FUT法は新しい施術法だ。その最大の特徴は安定してドナーを採取できるため、移植先に生着する割合が高いことだ。

 ドナーの採取で重要なのは、いかに毛根を傷つけないか。ドナーの毛根が途中で切れていると根付かないが、FUT法は頭皮ごと移植毛を採取するので、毛根が傷つきにくく、よい状態の毛を採取できる。

 FUT法による移植毛の採取後は、顕微鏡を使いながら「株(グラフト)分け」を行う。1株あたり1-4本の毛が生えているが、FUT法で採取した毛は毛根の破損が少なく、一度に大量のドナー株を得られるため、一度で2000株の自毛植毛が可能だ。さらに、頭皮の質にもよるが、施術を重ねれば最大6000株の自毛植毛もできる。薄毛が進行している場合は、FUT法がおすすめだ。

 ■FUT法のデメリット

 FUT法では、頭皮を横長に切り取った後に縫い合わせる。傷痕は時間の経過とともに薄くなるが、生涯にわたって白いラインが残る。しかし、長めのヘアスタイルにすれば傷痕を隠すことができる。

 また、メスを使う外科手術のため、麻酔が切れると痛みを感じる。多くのクリニックでは痛み止めの薬を処方するが、傷口を清潔に保つなどの管理も必要だ。

 ■FUE法の特徴

 FUE法は皮膚を切らずに、直径1ミリほどの医療用パンチで、毛根をくり抜いて採取する方法だ。長く行われている自毛植毛法で、「メスを使わない、痛みが少ない方法」とされている。

 FUE法を採用しているクリニックでは「傷痕が目立ちにくい」ともPRしている。しかし、毛穴ごと移植毛を採取するので、傷痕そのものは残る。FUT法のようなはっきりした傷痕ではないが、米粒のような白い粒状の傷痕ができる。ただ、これも長めのヘアスタイルで隠せるだろう。

 ■FUE法のデメリット 

FUE法のデメリットは無駄になる移植毛が多いことだ。FUE法では採取時に頭皮の下の状態まで直接確認できないため、毛根を切断してしまうことがある。FUE法での移植毛のロス率は、施術者の技術により幅があるが、20-50%というデータもある。

 また、1株ずつ移植毛を採取するので、一度の施術で大量の植毛はできない。FUE法は薄毛の状態が軽い場合や移植面積が狭い場合に向いている。大量の植毛をしたい人は、FUT法など他の方法と組み合わせて行うのがよいだろう。

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