【中原英臣 あの医療情報ウソ?ホント!】五輪開催前に突きつけられる「感染対策」 ワクチン接種と水際対策を強化できるか - zakzak:夕刊フジ公式サイト

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【中原英臣 あの医療情報ウソ?ホント!】五輪開催前に突きつけられる「感染対策」 ワクチン接種と水際対策を強化できるか

 東京五輪・パラリンピックが7月23日から開催されることが決まったようです。しかし、新型コロナウイルスのパンデミックが続いている状況で開催されるオリンピックについて医学的な視点に立って考えてみたいと思います。

 組織委員会は抗原検査を徹底したうえで選手や関係者を外部と遮断する、いわゆる「バブル方式」を導入するといいますが、新型コロナウイルスを完全に封じ込めることはできないと思われます。選手には唾液検査を受けてもらうわけですがPCR検査か抗原検査かは未定のようです。

 オリンピックの関係者はワクチン接種が切り札になると思っているようですが、インド株の流行が心配です。2回目のワクチン接種率が45%を超えたイギリスでは、12月31日には8万人を超えていた1日の感染者が4月11日に1000人を切りましたが、インド株が増えたことで6月16日には7500人を超えています。

 ジョンズ・ホプキンス大学は日本人の70%以上がワクチンを打ってから開催することを提言していますが、日本ではワクチンを2回接種した人は10%前後です。オリンピックが開幕する時期でも20%くらいでしょう。こうした状況でオリンピックを開催すれば間違いなく感染拡大のリスクが高まります。

 大会のために海外から来日する8万人を超える選手と大会関係者を管理することは困難です。2月に行われたテニスの全豪オープンでは、選手をチャーター機で入国させたうえで2週間のホテルでの隔離と毎日のPCR検査を実施しても選手や関係者から感染者が発生しました。

 ワクチンの接種率も先進国のなかで最低のレベルの日本で開催するオリンピックはリスクが大きすぎます。それでも開催するというのなら、競技場は無観客、入国後の14日間の隔離、抗原検査でなくPCR検査といった医学的にもっと厳しい対策をとったうえで実施する必要があります。

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