【ブラックジャックを探せ】アトピー性皮膚炎の診断と治療の第一人者 大阪はびきの医療センター副院長・皮膚科主任部長、片岡葉子さん - zakzak:夕刊フジ公式サイト

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アトピー性皮膚炎の診断と治療の第一人者 大阪はびきの医療センター副院長・皮膚科主任部長、片岡葉子さん

 国内の推定患者数およそ50万人。増加の一途をたどるアトピー性皮膚炎の診断と治療の第一人者として知られるのが、大阪はびきの医療センター副院長で皮膚科主任部長の片岡葉子医師だ。

 元は研究志向だった。しかし、皮膚科で診療に当たってみると、未解決の問題が山積していることを知り、臨床を極めようと決意する。

 そんな時期に、日本を「脱ステロイド」が席巻する。アトピー治療に使うステロイド剤の副作用をアピールするネガティブキャンペーンにより、ステロイドを恐れる患者が急増し、医療者の側もこれを避けるのが主流になっていく。

 「私もステロイドによる対症療法だけではダメだと考えていました。でも、ステロイドをやめればよくなるのかといえば、そんなことはない。これはむしろ逆なのではないか-と気付いたのです」

 ステロイドを怖がる患者と医師に共通するのは、“成功体験がない”という点。そこで片岡医師は、患者と医師への教育に力を入れるようになる。

 「まず患者さんの心理を理解し、短期的な動きに一喜一憂するのではなく、長期的なコントロールを重視するようにしました。これにより、社会生活から離脱していた患者さんが再就職する、などの成功体験を持つようになり、周囲の患者や医療者もモチベーションを高められるようになったのです」

 一方で、医療者への啓発にも力を入れる。医療者やメディアに向けたセミナーを積極的に行い、正しい情報を伝える取り組みを10年以上にわたって続けている。

 「新薬開発が続くアトピー領域ですが、それに頼っていたのでは患者も国もお財布が持ちません。既存の治療法を上手に行い、本当に必要なところに新薬を使うことで“効率的な医療”の実現を目指すべきです」

 その仕組みを誰よりも知る片岡医師の活躍に、全国のアトピー患者の期待が集まっている。 (長田昭二)

 ■片岡葉子(かたおか・ようこ) 大阪はびきの医療センター副院長・皮膚科主任部長、アトピー・アレルギーセンター長。1983年、広島大学医学部卒業。大阪船員保険病院を経て、大阪府立羽曳野病院(現・大阪はびきの医療センター)勤務。日本皮膚科学会専門医。日本アレルギー学会指導医。日本心身医学会専門医。趣味は園芸。

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