【今から始めよう!70代まで働く健康術】外出先での飛沫拡散予防、口閉じ歯磨きのコツ - zakzak:夕刊フジ公式サイト

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【今から始めよう!70代まで働く健康術】外出先での飛沫拡散予防、口閉じ歯磨きのコツ

 変異株「デルタ株」の猛威で、新型コロナの感染者数は深刻な状況が続く。依然として飛沫感染予防が重要な日々が続いている。そうした生活の中で、職場や外出先で歯を磨くときに、飛沫が飛ぶのではないかと不安に感じる人もいる。そこで今回は、外出先での歯の磨き方について考えたい。

 「前歯を磨くときには、どうしても唇が開きがちです。私たちの実験では、口を開けながら前歯の裏側を磨いたときが、一番飛沫が飛んでいました」

 こう話すのは、ライオン歯科衛生研究所の歯科衛生士・福田真紀氏=写真。生活者に向けたセミナーなどで、オーラルケアについての啓発活動にも力を注ぐ。

 「虫歯予防や歯周病予防として、職場などでも食後の歯磨きは大切です。新たなエチケットとして、日本歯科医師会は、外出先での飛沫を考慮した口を閉じた歯磨き法を紹介しています」

 自宅の洗面台で鏡に向かい、口を開けた状態で歯磨きをすると、鏡に飛沫のあとがつく。飛沫にウイルスが混じっていれば、拡散の原因になるだろう。日本歯科医師会による職場や学校の洗口場で磨く場合の注意点としては、「飛沫が飛び散らないように口を出来るだけ閉じて、注意しながら歯ブラシを小刻みに動かし、大きく動かさない」「口をゆすぐ時は勢いよく吐き出さず、顔を流し場に近づけてそっと吐き出す」などを呼び掛けている。

 だが、日頃行っている歯の磨き方では、口を閉じると磨きづらいと感じる人がいる。仕事の合間の歯磨きにストレスを感じるのも面倒、外出先では歯磨きをしないという選択肢もある。だが、食後に何もしないと、口の中の細菌が増え、虫歯や歯周病の原因になってしまう。

 なにしろ、歯周病の歯茎の炎症・歯肉炎を抱えている人は多い。厚労省の2016年「調査結果」によれば、歯茎から血が出る「歯肉出血を有する」人の割合は、15歳以上で30%を超え、30歳以上55歳未満で40%を超えている。歯周病の放置は、歯の土台となる歯槽骨を溶かし、抜歯の原因となるだけに注意が必要だ。

 「食後の歯磨きは、歯とお口の健康を保つために大切です。外出先では、飛沫を飛ばさないよう口を閉じた状態でも、歯磨きを行うコツを覚えておいていただきたいと思います」

 福田氏は「口を閉じた歯磨きのコツ」を伝授してくれた(別項)。参考にしてほしい。ポイントは、口を開きやすい「前歯の表側」と「前歯の裏側」について、歯ブラシのかかと部分を使用するなど、ちょっとした工夫で口を閉じやすくなる。飛沫予防を心掛けながら、外出先でもオーラルケアにぜひ取り組みたい。 (安達純子)

■福田氏伝授! 口を閉じた歯磨きのコツ

□無意識に歯磨きをすると、口が開くことがあるため、口を閉じることを意識する

□前歯の外側を磨くときには、口をつぼめて「ウー」の口にして、唇で歯ブラシを覆う

□前歯の裏側を磨くときには、歯ブラシをたてにして、毛先のかかとが当たるようにする(歯ブラシのつま先を当てると口が開きやすくなる)

□力を入れずに、唇を軽く閉じるようにすると歯ブラシが動かしやすい。奥歯を磨くときにも、力を入れずに軽く口を閉じる

□歯ブラシは、ネック部分が細く、ヘッド部分が薄い方が磨きやすい

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