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トランプ氏ツイートに異変「いつか金正恩氏と友人に」 北沈黙60日、水面下で接触か

 ドナルド・トランプ米大統領は12日、訪問先のベトナムで、北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長について、「私は友人になるよう努める。いつかそれは実現するかもしれない!」と、ツイッターに違和感のある投稿をした。これまで、「われわれを甘く見るな」などと突き放してきたのに、どうしたのか。実は、北朝鮮が核実験やミサイル発射を止めてから14日で「60日」となる。米国による「最大限の圧力」が加えられるなか、水面下での「米朝接触」が進展する可能性もある。

 世界最強の米原子力空母3隻と海上自衛隊などが日本海で合同軍事演習をしていた12日午前、トランプ氏はベトナムの首都ハノイで、自身のツイッターに以下のように連続投稿した。

 「私は彼のことを『チビでデブ』と言わないのに、どうして彼(正恩氏)は私のことを『老いぼれ』と呼んで侮辱するのか」

 「仕方ない、私は彼の友達になるように相当頑張ってみよう」

 「いつかそれは実現するかもしれない!」

 トランプ氏はかつて、正恩氏を「リトル・ロケットマン」と呼ぶなど、こき下ろしてきた。ところが、ハノイでの記者会見でも、トランプ氏は「人生では不思議なことが起きる」「もし(正恩氏と友人になることが)実現したら、北朝鮮や世界にとって良いことだ」と語った。

 この変化は見逃せない。

 実は、米紙ワシントン・ポスト(電子版)は9日、国務省のジョセフ・ユン北朝鮮担当特別代表が、北朝鮮が核実験やミサイル発射を60日間行わないことを「米朝対話の条件」とする考えを示したと報じた。米シンクタンクが10月30日に開いた会合で「非公表」を条件に語ったという。

 北朝鮮の「核・ミサイル実験」は9月15日に北海道を越えた弾道ミサイル発射が最後で、14日で「60日」となる。ただ、北朝鮮側は「老いぼれ戦争狂のトランプ」(7日、朝鮮労働党機関紙、労働新聞)、「核戦力完成へとより速く疾走させる」(11日、北朝鮮外務省)などと、口頭では挑発を続けている。

 日米情報当局関係者は「トランプ氏のツイートには3種類ある。(1)感情的な発信(2)バックチャンネルの信頼構築のための発信(3)ジョン・ケリー大統領首席補佐官やクシュナー大統領上級顧問による戦略的発信-だ。今回の発信は、(2)か(3)だろう。米朝は今春以降、複数のラインで水面下接触を続けてきた。うまくいっていなかったが、米国が軍事攻撃を覚悟した『最大限の圧力』をかけたため、北朝鮮側に動きがあった可能性もある。楽観視できないが要注目だ」と語っている。

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