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北朝鮮が弾道ミサイル発射 ICBM、日本海落下

 北朝鮮は日本時間29日午前3時18分ごろ、弾道ミサイルを発射した。日本政府によると、約53分間で約千キロ飛行、青森県西方約250キロの日本の排他的経済水域(EEZ)に落下したとみられる。到達高度は4千キロを大きく上回り過去最高。大陸間弾道ミサイル(ICBM)を高い角度で打ち上げたとみられ、米専門家は通常軌道なら飛距離は1万3000キロ以上で米全土が射程に入るとの見方を示した。北朝鮮は米国の今月のテロ支援国家再指定に反発、核搭載可能なICBM開発の継続姿勢を鮮明にした。

 北朝鮮のミサイル発射は、北海道上空を通過した9月15日以来。安倍晋三首相は「断じて容認できない。圧力を最大限に高めていく」と述べた。政府は北朝鮮に厳重抗議。国連安全保障理事会は、緊急会合を開催する方向で調整に入った。

 トランプ米大統領は北朝鮮の核・ミサイル開発に「対処する」と述べ、解決への決意を示した。ティラーソン国務長官は発射を「強く非難する」との声明を発表した。

 通常より高い角度で打ち上げて飛距離を抑える「ロフテッド軌道」だったとみられ、ICBM「火星14」などの可能性がある。日本政府高官によると、ミサイルは複数に分裂した可能性がある。

 韓国軍によると、ミサイルは首都平壌近郊の平安南道平城付近から発射された。日本政府によると、船舶や航空機の被害は確認されていない。日本の領土や領海に落下する可能性がなかったため、自衛隊法に基づく破壊措置は実施しなかった。

 トランプ氏は9月19日の国連総会演説で、米国や同盟国の防衛を迫られれば北朝鮮を「完全破壊」するしかないと警告。金正恩朝鮮労働党委員長はこれに反発し、21日の声明で「史上最高の超強硬対応措置」を検討すると表明していた。

 北朝鮮は9月3日にはICBM搭載用の水爆だとする6回目の核実験を行い、国連安全保障理事会は11日、北朝鮮への石油規制に初めて踏み込んだ制裁決議を採択した。

 北朝鮮は7月、火星14をロフテッド軌道で2度にわたり日本海に発射した。8月29日と9月15日には北海道上空を通過する形で中距離弾道ミサイル「火星12」を発射。防衛省は中四国4県や北海道函館市で地対空誘導弾パトリオット(PAC3)を展開、警戒していた。(共同)

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