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《zak女の雄叫び お題は「白」》医療現場に向けられる「防護服アレルギー」は早急に克服すべき (1/2ページ)

 真っ白な防護服に身を包んだ警察官や海上保安庁職員らの姿は、西アフリカでエボラ出血熱が流行した2014年、国内の医療機関で行われた訓練を彷彿(ほうふつ)とさせました。

 北海道松前町の無人島、松前小島に接岸した北朝鮮船の乗員が窃盗容疑で逮捕された事件。島に上陸した職員が恐れていたのはバイオテロでしょう。船員の1人は体調不良を訴えて道内の病院に運ばれており、一通りの感染症の検査は済ませていたはずです。にもかかわらず、全身を防護する厳戒態勢で捜索を行ったのは、島にバイオテロが仕掛けられている恐れが否定できなかったからでしょう。

 自民党の青山繁晴参院議員が国会で「北朝鮮は兵器化した天然痘ウイルスを持っている可能性がある」と指摘しましたが、2020年に五輪を控えた東京では、バイオテロも含めたさまざまなテロに備える必要があります。患者に接触することで感染するエボラ出血熱と異なり、天然痘はくしゃみなどの飛沫(ひまつ)で感染が広がり、感染力は強いとされています。気づいたときには感染が広がっている、という事態が起こらないとは限りません。

 こうした事態が起きたとき、もっとも「危険」にさらされるのは、医療従事者です。それなのに、日本の医療従事者の多くは「防護服」を正しく着用した経験がありません。国内には、天然痘やエボラ出血熱などの致死率の高い感染症を専門にみる指定医療機関があります。指定医療機関には防護服が備えてあり、職員も定期的に訓練を受けていますが、全医療機関がそうとは限りません。

 以前、エボラ出血熱の患者発生に備えた指定医療機関の研修を取材したときのこと。職員は真剣な表情で防護服を着込んでいます。そして、隔離された患者に直接触れないよう医療行為を行い、別室で防護服を慎重に脱ぐ。ここでフッと気が緩み、脱いだ手で髪や顔に触れてしまう…。「はい、今の動作で感染リスクが高まりました」。指導役の厳しい指摘が思いだされます。

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