zakzak

記事詳細

天災対応は個人任せの日本 震災からまだ立ち直れない人たちがいる実情 (1/2ページ)

 群馬県・草津白根山で噴火が起きて死傷者が出た。震災や噴火は、これからも日本のどこかを必ず襲って来る。

 折しも先週17日は阪神淡路大震災から23年の記念日だった。遠くなった震災の記憶を呼びさます記事は多かったが、震災からまだ立ち直れない人がいることはほとんど報道されなかった。

 「借り上げ復興住宅」というものがある。震災後、兵庫県内の自治体が都市再生機構(UR)や民間から借り上げ、被災者に提供した住宅だ。兵庫県と県下の神戸、西宮、尼崎、伊丹、宝塚の各市が最多時に7000戸以上を供給した。

 この借り上げ復興住宅には20年という契約期限がある。しかし生活の再建ができずに、今でも借り上げ復興住宅から出ていけない人が多い。

 2015年度から順次、この契約期限が来ているが、18年度にピークを迎える。18年度は145団地のうち60団地にもなる。

 自治体によって入居者が期限後も入居できる要件は違うが、もっとも厳しい神戸市と西宮市は借り上げ復興住宅の一部の住民に明け渡しを求めて提訴した。神戸市は9世帯に訴訟を起こし、西宮市も7世帯に訴えを起こしている。

 昨年10月に、その最初の裁判の結果が神戸地裁で出た。被告は一人暮らしの79歳の女性。判決は女性側に部屋の明け渡しと契約期限後の家賃の支払いを命じた。

 高齢の一人暮らしが多い入居者にとっては裁判に被告として引きずり出されるだけでも大変なストレスになろう。住み慣れた部屋から追い出されれば、親しんできた近くの親睦の輪が失われるかもしれないし、命や健康が害されるかもしれない。

zakzakの最新情報をSNSで受け取ろう

アクセスランキング