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里見香奈女流五冠、過酷な修行でトップに 対局前日に夜行バスで出雲から東京へ (1/2ページ)

★里見香奈女流五冠(1)

 将棋の世界にも、女性のプロはいる。女流棋士制度ができたのは1974年で、奇しくも私が棋士になった年であった。

 最初は6人からスタートしたが、現在は日本将棋連盟と日本女子プロ協会に分かれ、合計で六十数人(現役のみ)ほどの大きな組織となっている。

 ただし44年の間で、厳密な意味の世代交代は、2回しかない。最初は先日引退した、蛸島(たこじま)彰子女流六段の世代。それを林葉直子元プロ、中井広恵女流六段、少し遅れて出てきた清水市代女流六段の世代が破り、長く女流棋界をリードした。

 彼女たちを破ったのが、里見香奈女流五冠だった。里見は島根県出雲市の出身で、師匠は森けい二(けいじ)九段。

 森は里見が小学校低学年の時、広島のJT杯こども大会で準優勝したのを見て「筋が良いからプロになれるかも」と親に言ったところ、暫くして両親と共に来て、弟子にしてほしいと依頼されたと言う。

 里見は中飛車党で、森の本で強くなったとのこと。棋風が終盤型なのも森にとっては、自分と似たものを感じたのだろう。

 小学5年で女流プロを目指す育成会に入り、翌2004年に女流棋士2級としてプロデビュー。当時は清水と中井が2強で、この2人を抜くのは容易でない時代だった。

 しかし里見は、最初から女流棋士に多くあったイベントなどの仕事を断り、タイトルを取ること一本に賭けた。

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