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朴槿恵氏30年求刑…繰り返される韓国大統領の末路、李明博氏逮捕も 識者「文大統領も可能性十分」 (1/2ページ)

 韓国では、歴代大統領への“粛清の連鎖”が続いている。巨額の収賄罪などに問われた韓国の朴槿恵(パク・クネ)前大統領(66)が裁判で「懲役30年、罰金1185億ウォン(約118億円)」を求刑され、李明博(イ・ミョンバク)元大統領(76)にも収賄容疑での捜査が進んでいる。最高権力者や親族、側近らが次々と逮捕・暗殺される、隣国の「特殊な体質」とは。現在の文在寅(ムン・ジェイン)大統領(65)も、同じ道をたどろうとしているのか。

 「(米韓)両首脳は、北朝鮮との対話は『完全かつ検証可能で不可逆的な非核化』という明確で揺るぎない目標の下で行われなくてはならないとする、確固たる立場を確認した」

 米ホワイトハウスは1日、ドナルド・トランプ大統領と、韓国の文大統領が同日行った電話首脳会談について、このような声明を発表した。

 韓国が、北朝鮮への特使派遣を表明したことを受け、北朝鮮の「核・ミサイル開発」の時間稼ぎに悪用されないよう、「従北」の文大統領にクギを刺したといえそうだ。行間に、文政権への不信感がにじんでいた。

 それにしても、韓国の大統領経験者の末路は悲惨だ。

 「大韓民国の父」と呼ばれた李承晩(イ・スンマン)初代大統領は、その独裁的手法への根強い反発があった。1960年の不正選挙を契機にデモが拡大し、辞任後はハワイに亡命した。

 4月に判決を迎える朴槿恵前大統領の父、朴正煕(パク・チョンヒ)元大統領は79年10月、酒宴の最中に、側近の韓国中央情報部(KCIA)部長に射殺された。

 軍事政権が続いた韓国は、87年に民主化した。すると、軍人出身の元大統領への批判がわき起こった。

 全斗煥(チョン・ドファン)元大統領は、軍事クーデターの責任を追及され死刑判決を受けた。盧泰愚(ノ・テウ)元大統領は不正蓄財疑惑で逮捕され、懲役17年に処された。2人はその後、特赦されている。

 97年には、金泳三(キム・ヨンサム)元大統領の次男が業者から不正献金を受領し有罪判決を受けた。後任の金大中(キム・デジュン)元大統領も、3人の息子が賄賂や脱税の疑いで逮捕された。

 盧武鉉(ノ・ムヒョン)元大統領は、家族が有力支援者から約640万ドル(約6億7600万円)を受け取った疑いで聴取され、検察の逮捕状請求中に自殺した。

 そして、前出の李元大統領の実兄は2012年に収賄事件に絡んで逮捕され、有罪判決を受けた。現在、側近で金庫番とされる人物が逮捕されたほか、長男が事情聴取を受けるなど外堀が埋まりつつある。

 「天国から地獄へ」と突き落とされる韓国の最高権力者たち。なぜ、このような伝統が続いているのか。

 朝鮮近現代史研究所所長の松木國俊氏は2つの理由を挙げる。

 「1つ目は、王朝時代からの『前の王朝は悪だから、天は自分を選んだ』とする思想が続いていることだ。現政権は自らの正当性を高めるために、前政権のことを徹底的にたたく。2つ目は、韓国の『コネ社会』体質だ。大統領の権限が強大なため、親族や側近が力を持つ体質がある。朴槿恵被告の友人、崔順実(チェ・スンシル)被告(61)のように、虎の威を借りて権勢を振るい、賄賂などに手を出すと、大統領自身も罪を負わざるを得なくなる」

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