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早大+慶大の現役進学率ランク 頌栄女子学院2年連続1位、大半が女子校

 併願ができて合格者が多い私立大では、最終的にどれぐらい進学しているのだろうか。そこで、今週は早稲田大と慶應義塾大合計の現役進学率が高い学校ランクを紹介したい。現役進学率は早慶の現役進学者数÷卒業生数×100で算出し、卒業生100人以上の学校で、付属校などは除いた。

 トップは2年連続で頌栄女子学院で32・3%だった。およそ3人に1人が現役で早慶に進学している。創立130年を超えるキリスト教主義の名門女子中高だ。進学者の内訳を見ると早稲田に36人、慶應に34人。早慶の合格者総数は168人。

 大学全体では判明しているデータで集計すると、早稲田の現役合格者の内、進学したのは42・9%、慶應は47・7%と慶應のほうが高かった。大手予備校の入試担当者は「今は一般入試で1大学の文系学部すべて併願するような受験生は少数派で、記念受験する人も減っています。何を大学で学ぶかを決めて受験するので、1大学の併願率は下がり、いろいろな大学を受けているとみられます。延べ志願者数を実志願者数で割った1人当たりの学内併願率は、早稲田が約2・2学部・方式、慶應は約1・5学部に過ぎません」という。早稲田はセンター試験利用入試を実施し、併願しやすいため併願率が高い。一方、慶應は1学部1回しか入試を実施しておらず、学部併願者しかいない。こういったことも影響しているようだ。

 2位は横浜共立学園、3位は攻玉社、4位は女子学院、5位は湘南白百合学園だった。男子校の攻玉社を除き、すべて女子校だ。女子のほうが男子より現役進学志向が強いことが、女子校の多い理由だろう。

 また、頌栄女子学院と公立トップの10位の川和を除き、進学者数は慶應のほうが早稲田より多い。大手予備校の入試担当者は「慶應の文系学部では入試科目に国語がなく小論文で、他の多くの私立大では小論文対策は必要なく、そのため、慶應のために対策を取っているうちに、慶應が第一志望になる人が多いのでしょう」という。小論文があることで、慶應を第一志望に考える受験生が多いともいえそうだ。

 ■安田賢治(やすだ・けんじ) 大学通信の情報調査・編集部ゼネラルマネジャー。1956年兵庫県生まれ。灘中高、早稲田大卒業後、大学通信入社。中高・大学受験の案内書・情報誌の編集責任者として大学合格や就職情報を発信。私立学校のコンサルティングにも協力。著書に『中学受験のひみつ』(朝日出版)など。

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