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自民党総裁選「安倍3選」は確定的 岸田氏不出馬なら「支持」に回る可能性大

 この2週間で、政府・自民党の高官、幹部2人と会食する機会があった。もちろん、話題は自民党総裁選(9月7日告示、20日投開票を軸に調整)である。

 結論を先に言えば、両氏の話しぶりからすると、安倍晋三首相の3連続総裁選出は確定的だ。よって今後の政局は、言うところの「ベタ凪」である。

 政治ジャーナリストには面白くない「夏の政治」になるが、それでも両幹部の話をベースに検証してみたい。

 自民党総裁選に出馬が取り沙汰されてきた岸田文雄政調会長は、ほぼ間違いなく不出馬。そして、野田聖子総務相は衆参院議員20人の推薦人が集まりそうにない。

 となると、残るは石破茂元幹事長である。同氏の派閥、水月会(石破派)所属議員は20人。立候補する本人は推薦人になれないので、他派閥か無派閥の国会議員から1人確保しなければならない。これは問題ない。だが、党内国会議員の支持に広がりがない。

 党内勢力図を見ると、最大派閥の清和会(細田派)95人、志公会(麻生派)59人、平成研究会(竹下派)55人、宏池会(岸田派)47人、志帥会(二階派)44人、水月会20人、近未来政治研究会(石原派)12人、無派閥73人である。

 この党内勢力の中で、細田、麻生、二階派はすでに「安倍3選」支持を表明している。岸田氏不出馬であれば、岸田派も安倍支持に回る可能性が大だ。

 「参院のドン」と言われた青木幹雄元官房長官は、現在も竹下派に影響力を持つ。その青木氏は小渕優子元経産相を同派の「将来の総裁候補」にするために、ここで「安倍1強」に逆らうことは得策でないと判断している。竹下派衆院議員で石破支持に回る者が出ることはあり得る。

 それにしても、第1回投票で国会議員票と同じ405票の地方票から、石破支持票が過半数を上回るとは考えにくい。

 仮に、岸田、竹下両派が一本化に失敗し、相当数が石破氏支持に流れ、さらに無派閥の過半が同調する事態が起これば、勝敗の行方は分からなくなる。が、現実性に欠ける。

 平たく言えば、先述のように「安倍3選」は揺るぎないということだ。

 先の政府高官は「野田氏は出馬する必要がなくなった」と言い切った。石破氏の地方票を分散させる必要がなくなった。すなわち、安倍首相の地方票獲得数にメドが立ったと言うのだ。

 今や政治記者の関心は、二階俊博幹事長の去就だけである。(ジャーナリスト・歳川隆雄)

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