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小泉氏、福田氏、河野氏、鳩山氏…国益害する“長老”の暴走 評論家・屋山太郎氏「引退後の口出し見苦しい」

 「三権の長」を経験した政界の長老らが、暴走気味だ。小泉純一郎元首相は「原発ゼロ」を訴えて、原発再稼働を進める安倍晋三政権を批判し、福田康夫元首相や河野洋平元衆院議長、鳩山由紀夫元首相は、中国や北朝鮮の代弁者と見まがう言動が目立つ。国際情勢が激変するなか、世論を攪乱(かくらん)し、国益を毀損(きそん)しかねない振る舞いは、いかがなものか。

 首相時代の「原発推進路線」から転向した小泉氏は、全国で「反原発」を訴えている。新潟県知事選直前に県内で開かれた「反原発」集会では、「原発推進論者は絶対、当選させない。原発をやめさせるのに、保守も革新もない」と訴え、安倍政権を当てこすった。

 15日には天敵だった自由党の小沢一郎代表の政治塾に登壇予定で、「脱原発」で足並みをそろえる立憲民主党や共産党など左派野党を後押しするかたちとなっている。

 一方、福田氏は6月24日、中国の「南京大虐殺記念館」を約2時間にわたって視察した。中国メディアによると、犠牲者に献花し、黙祷(もくとう)したという。

 視察後、記者団に「過去の事実を正確に理解しなければならない。もっと多くの日本人が記念館を参観すべきだ」と語ったが、同記念館が宣伝する犠牲者数「30万人」という数字に根拠はない。

 案の定、中国外務省は福田氏の訪問を「歴史を直視し、平和を呼び掛ける行為」と称賛し、「反日」宣伝に利用した。

 2013年に同記念館を訪れた鳩山氏も、中国にとっては「好ましい人物」だろう。ツイッターで「犠牲者の数が正確か否かが問題なのでは無い」「(福田氏の)見識と勇気を称えたい」と、仰天の投稿に及んだ。

 鳩山氏は、中国が主導するアジアインフラ投資銀行(AIIB)の顧問も務め、「透明性やガバナンスを誇るAIIB」「日本の参加を期待する」とツイートした。日本政府の方針と異なる。

 政界屈指の親中派である河野氏は、北朝鮮にも寛容だ。

 「植民地問題の処理もできていない国に、ただ(拉致被害者を)帰せと言っても、問題は解決しない。国と国の関係を正して、帰してもらう手順を踏まざるを得ない」

 6月13日に都内で行われた講演で、北朝鮮による拉致問題の解決よりも、国交正常化を優先すべきだとの考えを示した。政府が、日朝首脳会談の実現を模索しているなか、国民の結束を乱しかねない発言だ。

 さすがに、安倍首相も「北朝鮮に大変なサービスをされている。これから、われわれは厳しい交渉をしていかなければならない。そういう発言は、交渉力をそぐ。大変残念だ」と強い不快感を示した。

 評論家の屋山太郎氏は「第一線を退いた人物が口を出すのは、日本の風習として見苦しい。後進に任せたのならば、おとなしく見届けるべきだ」と苦言を呈している。

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