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韓国、あり得ない「裏切り」か…北に米情報を漏洩? 米朝会談中、平壌市内では「スパイ狩り」が

 ドナルド・トランプ米政権が、北朝鮮の「非核化の意思」に疑念を持ち始めた。CIA(中央情報局)など複数の情報機関が、北朝鮮による「核・ミサイル」の隠蔽を確認したのだ。再び緊張しつつある朝鮮半島。マイク・ポンペオ米国務長官は、北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長と会談するため、5~7日の日程で訪朝する。こうした陰で、トランプ政権は、韓国の文在寅(ムン・ジェイン)政権への不信も強めているという。同盟国として、あり得ない「裏切り情報」とは。ジャーナリストの加賀孝英氏が緊急リポートする。

 「米NBCテレビが先月29日報じたが、北朝鮮の秘密施設での核兵器用の濃縮ウラン増産は、米朝首脳会談での『非核化合意』に反するものだ。米国は激怒している。だが、それ以上に韓国に怒っている。北朝鮮に機密情報が漏れている!」

 旧知の米情報当局関係者は、こう吐き捨てた。

 私(加賀)は前々回の連載(6月5日発行)で、次のことを報告した。

 《正恩氏は、6月12日のシンガポールでの米朝首脳会談出席のために、自分が平壌(ピョンヤン)を離れている間(6月10~13日)に、クーデターが起きると、異常におびえている》

 事実、その期間中、北朝鮮ではとんでもない事態が発生していた。以下、複数の米軍、日米情報当局関係者から入手した驚愕情報だ。

 「正恩氏はシンガポール出発前、秘密公安部隊トップを呼び出し、『クーデター極秘容疑者リスト』を手渡した。そこには30人以上の軍幹部の名前があった。秘密公安部隊は命令通り、彼ら全員を拘束し、携帯電話を取り上げた。クーデターの謀議をさせないためだ」

 「軍の全部隊には外出禁止令が出され、『不審な動き』を見張るスパイが置かれた。一方、平壌市内は『CIAの協力者=スパイ狩り』が行われた。警察総動員で平壌市民に対する身元確認のローラー作戦が展開され、緊張状態に突入した。警察は『リスト』を持っていた」

 CIAは脱北者などの協力で、軍幹部を中心に、北朝鮮の人権弾圧、恐怖独裁体制に反旗を翻す「反正恩一派」の結成に成功している。

 冒頭の米情報当局関係者は「正恩氏や警察が持っていた『リスト』はデタラメだ。だが、反正恩一派に危険が迫った。情報が漏れている。(流出元は)韓国側しか考えられない」といった。

 旧知の外事警察関係者もこういう。

 「米国は韓国をまったく信用していない。例えば、米韓両軍が合同軍事演習で採用してきた最高機密『5015作戦計画』がある。特殊部隊による『正恩氏排除=斬首作戦』を含むものだが、2015年の策定翌年には韓国から北朝鮮に全部もれた。あり得ない」

 ふざけたことに、文政権は最近、中国やロシアと連携して、国連安保理決議で決めた「対北制裁」を、是が非でも緩和させようと画策している。これで米国の同盟国といえるのか。

 ジェームズ・マティス米国防長官は先月29日来日し、安倍晋三首相や小野寺五典防衛相らと会談した。次の4点で日米は固く一致した。

 (1)北朝鮮の核兵器と大量破壊兵器とあらゆる射程の弾道ミサイルについて「完全かつ検証可能で不可逆的な廃棄(CVID)」を目標とする。

 (2)北朝鮮に対し、具体的な非核化の行動を早くとるよう迫る。

 (3)国連安保理で決めた経済制裁を堅持する。

 (4)米国は、(安倍首相が全面解決に執念を燃やす)日本人拉致問題を重視する。

 一方、文大統領は前日28日、訪韓したマティス氏との会談をドタキャンした。理由は「風邪だ」と発表された。外務省関係者はこういう。

 「米国防長官との会談は、同盟国のトップにとって最重要会談の1つ。風邪でドタキャンなど、考えられない。『重病説』もあるが、米国では『仮病だろう。マティス氏に、正恩氏の言い成り状態を怒られるから逃げたのでは』という声が出ている。トランプ大統領の文氏嫌いは有名で、『韓国は裏切り者だ。懲らしめろ』という敵視論まで噴き出ている」

 あきれ果てた。本当に困った国だ。

 ■加賀孝英(かが・こうえい) ジャーナリスト。1957年生まれ。週刊文春、新潮社を経て独立。95年、第1回編集者が選ぶ雑誌ジャーナリズム大賞受賞。週刊誌、月刊誌を舞台に幅広く活躍し、数々のスクープで知られている。

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