zakzak

記事詳細

日本のカジノへ提言 欧米人は日本映画に登場する「丁半」に憧れ

 カジノ法案がついに成立したが、それを見据えた5月、ジャパンゲーミングコングレスが行われ、諸外国でカジノ関連事業を行う人たちが日本のカジノのあるべき姿を議論した。

 カジノ法案は今後、運用しながら改善を図っていくことになるため、今回はその参考になりそうな意見を紹介したい。

 冒頭、橋本聖子参議院議員が「選手村にカジノがあるのは当たり前の姿」と語った。

 大きな世界大会が行われる地域には必ずといってよいほどカジノがある。バンクーバー五輪の取材時にも、ぼくも最寄りのカジノで他国の関係者と一緒に遊んだ。日本でも今後、そんなシーンが生まれることになる。

 ■社会教育の必要性

 まず、参加者が注意したのは、日本におけるギャンブル依存症への対応のありかただ。

 ゴールデンパンダコンサルティングCEOのピーター・ジョーンズ氏は、「日本に必要なのはフロアの規制や入場料ではなく、カジノを文化的なものとして遊べるような教育」とコメントした。

 「ハードや仕組みでがんじがらめにするのは、日本人がまるで判断能力がないかのようで失礼ではないか?」という意見もあった。

 ■IR1カ所にカジノ1軒でいいのか?

 日本ではIR1カ所につきカジノは1軒とされている。

 これについて「複数のカジノが並んでこそサービスの質が上がり、お客さんに選択肢も与えられる」と、規制緩和を求める声が多かった。

 日本にも「河岸を変える」という言葉がある。

 「ラスベガスが発展したのも、カジノが軒を並べてサービスを競い、ここに来れば自分に合った遊び場が見つかるという安心感があったから」「各地に1軒ずつ分散させず、同じ場所に集中させたほうが客にとってもメリットがある」そんな意見が事業者から相次いだ。

 ■オリジナリティーどう打ち出すのか

 これまで日本政府はシンガポールやラスベガスを手本にすると言ってきたが、それが意外なことにウケが良くない。

 マレーインターナショナルチェアマンのナイル・マレー氏は「シンガポールやラスベガスを体験したくて日本に来る人はいない」

 「自国のカジノより優れていないとわざわざ日本まで出掛けていかない」

 外国人集客には日本のオリジナリティーが重要と訴えた。

 それはゲームにも言えること。ぼくは以前、日本在住の外国人教師に、日本で導入してほしいゲームは何かと取材した。

 すると彼らは「丁半ばくち」と口をそろえた。

 日本映画に登場する丁半ばくちに欧米人は憧れがある。集客の鍵として検討の価値ありだ。(作家・松井政就)

関連ニュース

アクセスランキング