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2018年有名企業400社実就職率ランク、トップは東京工業大 留学必須の国際教養大はメーカー志向

 有名企業に強い大学はどこか。そこで、今週は、有名企業400社への実就職率(400社就職者数÷<卒業生数-大学院進学者数>×100)ランクを紹介したい。卒業生100人以上の大学についてのデータで、有名企業400社は日経平均株価採用企業225社に、規模や知名度、大学生の人気を基に大学通信が選んだ企業を加えたもの。この企業への就職者数を各大学にアンケートし、実就職率を算出した。なお、慶應義塾大は一部企業への就職者数未回答のため対象外とした。

 トップは4年ぶりに東京工業大が立ち、就職率は57・1%だった。2位は昨年まで3年連続トップの一橋大で54・9%。この2校が5割超だ。就職先の内訳を見ると、東京工業大はホンダ25人、日立製作所23人、NTTデータ22人、ソニー21人など。一方、一橋大はみずほFGと三井住友銀行がともに18人、アクセンチュア13人、日本生命保険12人など。就職先の顔ぶれが異なるのは、東京工業大は理工系、一橋大が文系の大学だからだ。

 近年は、文系学部卒業生の就職状況が好調だ。大学入試でも文系人気が高い。首都圏の高校の進路指導教諭は「レベルの高い大学を目指す層の生徒や保護者は、就職先の企業を気にしますが、そうでない生徒は、就職先企業より実就職率を気にする傾向があります。自分も就職できるのか、という不安の方が大きいようです」という。

 3位は国際教養大、4位は豊田工業大、5位は名古屋工業大だ。国際教養大は国際教養学部の単科大。授業はすべて英語、1年間の留学が必須で、4年で卒業できない学生も少なくない。それでも、有名企業への就職者が多い。難易度も年々上がっている。就活に詳しい専門家は「文系の難関大ではメガバンクの人気が高いのですが、国際教養大は1人しか就職者がいません。やはりグローバルな視点から、日本の強みであるメーカーへの就職者が多くなっています」という。これから少子化がさらに進み、大学卒業生も減っていく。優秀な学生確保に、各企業はしのぎを削ることになり、まだまだ売り手市場が続くかもしれない。

 ■安田賢治(やすだ・けんじ) 大学通信の情報調査・編集部ゼネラルマネジャー。1956年兵庫県生まれ。灘中高、早稲田大卒業後、大学通信入社。中高・大学受験の案内書・情報誌の編集責任者として大学合格や就職情報を発信。私立学校のコンサルティングにも協力。著書に『中学受験のひみつ』(朝日出版)など。

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