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天皇陛下の「平和への想い」 沖縄の基地負担軽減へ決意新た

 今年の8月15日は、平成最後の「終戦の日」となり、政府主催の全国戦没者追悼式が日本武道館で行われた。

 来年の4月30日から5月1日にかけて、天皇陛下が退位され、皇太子さまが即位される。それにともない、平成が終わり、新しい元号が定められる。

 天皇皇后両陛下が追悼式に出席されるのは、今年が最後となる。参列した遺族の代表らは、天皇陛下のお言葉にじっと耳を傾けていた。

 特に、お言葉の結びで、私は陛下の「平和への想い」を深く感じた。「戦後の長きにわたる平和な歳月に思いを致しつつ」と戦後を振り返り、「深い反省とともに、今後、戦争の惨禍が再び繰り返されぬことを切に願って戦没者を追悼し、「世界の平和と我が国の一層の発展を祈ります」と述べられたところである。

 天皇陛下は、即位10年の記者会見で、3歳の昭和12(1937)年に盧溝橋事件が起きたときから、11歳の同20(45)年に終戦を迎えるまで、「戦争の無い時を知らないで育ちました」と述べられた。だからこそ、長きにわたる平和な歳月を噛み締めているように思われる。

 戦後50年の平成7(95)年前後から、硫黄島、長崎、広島、沖縄、サイパン、ペリリュー、フィリピンなど、いたましい犠牲者が出た所を慰霊に訪れた。これらの行動からも、深い反省とともに平和を望まれる強い決意を感じるのである。

 戦争の経験がない私たちの世代も、「平和への想い」を引き継いで、戦争の惨禍を繰り返さない誓いを新たにしたい。

 沖縄県の翁長雄志知事が亡くなられたため、県知事選が9月13日告示、30日投開票の日程で行われることとなった。

 翁長氏は、那覇市長当時、たびたびお会いした。公明党の賀詞交換会などであいさつをするとき、まず沖縄コトバではじまり、解説を加えるのが常だった。沖縄への深い思い入れが感じられた。

 知事になってからも、沖縄の振興計画にもとづく予算要望に毎年上京し、進み具合を報告し、次の目標を熱く語った。道半ばで逝くことはさぞ無念であったろう。心からご冥福を祈りたい。

 沖縄が平和で、さらに豊かになることを沖縄の人々とともに進めていくことが大切である。離島振興も含め、地域間のバランスのとれた発展が望まれる。観光産業が経済を引っ張るが、自立的な発展を担う厚みのある基盤をつくる必要がある。

 基地負担を着実に軽くしていかなければならない。西普天間住宅地や北部訓練場が返還された。「世界一危険な空港」といわれた米軍普天間基地の運用停止で、基地周辺の県民の安全を確保することが重要だ。不平等な日米地位協定も妥当な改定を求めていくことになる。

 こうして、沖縄に寄り添いながら、対話と協調で新しい時代を切り開いていきたい。(山口那津男・公明党代表)

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