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キャリアセンターが勧める大手企業ランク、トップANA、2位JR東日本 人気より安定性重視の傾向

 近年、各大学のキャリアセンターのアドバイスを中心に、就活は進められている。そこで、今週はキャリアセンターが勧める大手企業ランクを紹介したい。各大学にアンケートし、「学生に勧めたい大手企業はどこか」を調査し、467校から回答があった。6社連記で記入してもらい、1番目の企業を6ポイント、2番目を5ポイント…として集計した。

 大学の就職を担当する部署は、かつては厚生課と呼ばれ、その後、就職課になり、今ではキャリアセンターと呼ばれることが多くなった。そのキャリアセンターにオススメの大手企業を聞いた。トップはANA、2位はJR東日本、以下、トヨタ自動車、日本航空、JR東海の順。まさに大企業ばかりだ。交通にかかわる企業が上位なのが特徴だ。CA人気が高いことも、ANAがトップ、日本航空が4位になった要因とみられる。

 この結果を見て、企業の採用支援を行っているワークス・ジャパンの清水信一郎社長は「キャリアセンターが勧める企業に共通するのは安定性です。いわゆるベンチャー企業など、まったく入っていないことを見ても、安定性で勧めていることが分かります。食品系企業が上位にきていますが、地方工場も多く親しみがあるのでしょう。いろんな学部から採用している企業が上位にきています」という。確かに、人気の楽天、ソフトバンクなどは出てこない。JR2社がトップ5に入っているが、JR西日本も11位だ。

 また、学生の人気企業ランキングの上位に必ずといっていいほど出てくる総合商社は上位にはない。清水さんは「卒業生が就職していない企業は勧めにくいこともあるのでしょう。総合商社の仕事を説明しづらく、魅力を伝えきれていないのかもしれません。銀行、生保、損保も入っていません」という。5大商社の採用は、難関大に偏っていることもあるのだろう。採用人数の違いもあるとみられる。学生に勧めたい大手企業上位は採用数は多いとはいっても難関だ。親としてはこういった企業に、わが子が就職してくれれば言うことなしなのだが、人気企業だけに狭き門といえそうだ。

 ■安田賢治(やすだ・けんじ) 大学通信の情報調査・編集部ゼネラルマネジャー。1956年兵庫県生まれ。灘中高、早稲田大卒業後、大学通信入社。中高・大学受験の案内書・情報誌の編集責任者として大学合格や就職情報を発信。私立学校のコンサルティングにも協力。著書に『中学受験のひみつ』(朝日出版)など。

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