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ディーラーは敵ではない 初心者の強みで勝とう

 映画に出てくるカジノでは、名うてのギャンブラーがディーラーの裏をかき、巧みなテクニックであっと言わせたりする。

 アリが象を倒すかのような展開にお客さんは熱狂するが、そんなことがあるのは映画の中だけ。実際のカジノでディーラーと敵対して得することは何もない。

 ■ディーラーは敵ではなく味方

 カジノで負けるのは中途半端に玄人ぶっている人と相場は決まっている。カジノに行くと、何を勘違いしたか、ディーラーにマークされたと思い込んだり、ディーラーに対抗心をむきだしにしたりしている人がいるが、そんなのは百害あって一利なし。友好的でない人を相手にしたら誰だって気分が悪いが、それはディーラーも同じこと。

 一方、初心者と思われることは意外にデメリットはなく、逆にディーラーから親切にしてもらえるという得な面もある。大きな声では言えないが、あるサービスをしてくれることがあるのだ。といっても怪しい気分になるようなサービスではなく、客が楽しんで遊べるよう手助けをしてくれるサービスのことだ。

 ■ウインクで教えてくれたラスベガスのディーラー

 MGMの向かいのカジノでブラックジャックをしていたときである。ブラックジャックとは、配られたカードの合計が21を最大としてどちらが大きいかを競うゲームである。連れていった初心者の女性が次のカードを引く(=ヒット)か引かない(=ステイ)かで迷った末、ヒットのジェスチャーをしたが、ディーラーが次のカードを配らない。もう一度ヒットのジェスチャーをしたがディーラーはやっぱり配らない。

 どうしたことかとディーラーを見ると、片目でウインクし、顔を小さく左右に振った。「引いちゃダメ」と教えてくれたのだ。それを信じて彼女はステイ。ディーラーが自分のカードを開くと弱い手で結果は彼女の勝ち。ディーラーは初心者の彼女に手助けをしてくれたのだ。ウインクで教えたのは天井のカメラに映らないため。

 ■お礼のチップをケチらない

 彼女がお礼のチップをあげるとディーラーは大げさに喜んでみせ、その後もさりげなく教えてくれた。神社やお寺のお賽銭(さいせん)と違い、カジノでチップを弾むと、こんなふうにすぐその場で御利益があったりする。

 とくにラスベガスのようなエンターテインメント性の高いカジノでは、ディーラーは客を楽しませるように教育され、サービス精神旺盛だが、その割に給料(固定給)は安いので、客がくれるチップが重要な収入源となっているからだ。

 イカサマだのインチキだのという野暮な話はさておき、客が勝って長い時間そのテーブルにいたほうが、ディーラーにとってもありがたいというわけだ。

 初心者こそ、ディーラーを味方につけて勝とう!(作家・松井政就)

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