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異常気象続きの夏、古老の知恵は役に立たない…「まさか!?」は常に起こりうる

 今年の夏はおかしな天候が続いたね。梅雨が例年よりも早く明けたと思ったら、異常なほどの豪雨や猛暑・酷暑におそわれて、強力な台風も相次いだ。夏の終わりに特別な感慨を抱く人もいるかもしれないが、ボクとしては、とっととこの暑さが一段落するのを願うばかりだよ。

 厳しい暑さが続いたことで心配されているのが、2年後の東京五輪だ。競技開始時間をずらしたりと対策はとられるようだが、どうだろうね。日本の蒸し暑さに慣れていない選手にとってはキツイと思うよ。

 マラソンとかだと「東京に行きたくない」という選手も出てくるんじゃない? アスリートにとって五輪に出ることは名誉なことなんだろうけど、出場して暑さで倒れてしまっては、選手生活に関わるしね。

 ただ、欧州でも猛暑と乾燥が続いて大規模な山火事が起きたり、米国では次々と竜巻が発生したりと、気候の異常ぶりは日本だけじゃなく世界規模のようだ。

 そんな異常気象続きだった今年の夏を振り返ってボクが個人的に思ったのは、気象や災害については古老の知恵なんて役に立たないな、ということ。人間の人生なんて長くても100年前後。自然災害というものは、そのレベルでは判断できないということだ。

 とくに深刻だったのは7月の西日本豪雨だろう。農業や観光業が大きな打撃を受けただけじゃなく、多くの死者も出てしまった。

 このときは「まだまだ自分の家は大丈夫だろう」と避難せず、後になって救助されたケースがあったそうだ。テレビのニュースでもやっていたけど、避難を呼び掛けるアナウンスが流れても、なかなか行動にうつらなかったりね。

 難しいのは、ご本人が「家で死ぬなら本望だ」と頑として動かない場合。さすがにこうなると、家族が説得してもなかなか聞き入れてはくれない。

 正常性バイアスといって、人間はとかく「自分は大丈夫」とか「今までも大丈夫だったんだから、今回だって大丈夫なはずだ」などと思いがちだ。でも、当たり前だがそんなことはないよね。想定を超えて起こるから災害になるんだから。

 病気だってそうでしょ? 年を取っていけば、さまざまな疾病のリスクは自然と高まっていく。「まさか!?」というのは常に起こりうることなんだ。

 ■高須克弥(たかす・かつや) 美容外科医で医学博士。美容外科「高須クリニック」院長。愛知県出身。日本に「脂肪吸引手術」を普及させた先駆者で、「Yes、高須クリニック」のCMフレーズでもおなじみ。芸能界、財界、政界と幅広い人脈を持つ。著書多数、最新刊は「大炎上」(扶桑社新書)。

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