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銀行への実就職ランク、トップは3年連続で一橋大… AI活用など採用人数大幅減も根強い人気

 人気が下がっているとはいえ、安定した企業の代表である銀行人気は根強い。そこで、今週は、銀行への実就職率(銀行就職者数÷〈卒業生数-大学院進学者数〉×100)ランクを紹介したい。大学通信が各大学に企業別の就職者数をアンケートした中から、日本銀行、ゆうちょ銀行、みずほフィナンシャルグループ(FG)、三井住友銀行、三菱UFJ銀行など20行についての実就職率だ。慶應義塾大は就職者3人以上の企業しか公表していない。

 就活を終えた都内の有名大の学生は「銀行の人気はまだまだ高いですね。安定しているし、採用は減っているといっても、それでも多いですから、みんな一度は考えたのではないかと思います」という。AIの活用で一般職を減らすため、採用人数を減らした。みずほFGは昨年の1880人から1365人、三井住友銀行が1347人から803人と、500人以上も減らしている。減っても採用者は多い。Uターン就職を考える地方出身者や地方の大学生にとって、地元の銀行は人気企業だ。銀行はまだまだ学生人気企業ランキングの上位に出てくる。

 その銀行に強い大学のトップは3年連続で一橋大。12・2%の割合だった。内訳を見ると、みずほFGと三井住友銀行が18人、三菱UFJ銀行17人、農林中央金庫8人などだ。2位は昨年に続いて学習院大の8・2%だ。内訳を見ると、みずほFG37人、三菱UFJ銀行23人、三井住友銀行とりそなグループが13人と続く。以下、聖心女子大、学習院女子大、慶應大の順で、すべて東京の大学だ。メガバンクが東京にあることが大きいようだ。銀行への就職での学習院ブランドは強い。

 また、女子大が強いのも特徴で6校も出てくる。就活に詳しい専門家は「一般職を女子大から採用することが多いからでしょう。銀行の仕事も多様化しており、高学歴女子を求めていることもあると思います」という。就職者数で見ると、トップは慶應大の488人、次いで早稲田大の462人、以下、明治大、同志社大の順で、上位は難関大手私立大が並んでいる。銀行人気が高いことを表しているといえよう。

 ■安田賢治(やすだ・けんじ) 大学通信の情報調査・編集部ゼネラルマネジャー。1956年兵庫県生まれ。灘中高、早稲田大卒業後、大学通信入社。中高・大学受験の案内書・情報誌の編集責任者として大学合格や就職情報を発信。私立学校のコンサルティングにも協力。著書に『中学受験のひみつ』(朝日出版)など。

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