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地方公務員に強い大学ランク、トップは日本大… 地元就職で女子人気高い教育学部

 公務員人気が続いている。そこで、今週は地方公務員の就職者が多い大学ランクを紹介したい。大学通信が各大学に就職者数をアンケートした結果だ。

 不況の時は、公務員人気が高まり、採用試験に有利な法学部が人気になったものだ。ところが、近年は景気が回復し、就活は大変な売り手市場にもかかわらず、公務員人気が相変わらず高い。特に地方での人気が高いのが特徴だ。

 地方の進学高の進路指導教諭は「地元の国立大や地域の旧帝大に進学して、地元の県や市の公務員になるのが文系の生徒のエリートコースになっています。大企業の就職先は本当に少なく限られるので、安定性が高い公務員の人気が高いのでしょう」という。これが地方だけにとどまらず、最近は大都市圏の大学でも人気が高まっている。

 大学関係者は「オープンキャンパスなどで、親子で来られたときに話を聞くと、法学部の受験生の保護者はほぼ全員と言っていいほど、子供を地方公務員にしたいのだと感じます。リストラもなく、倒産の心配もなく、子供を地元に置いておくことができることから人気が高いようです」という。

 トップは日本大の856人、2位は北海道教育大、3位は愛知教育大、以下、文教大、新潟大の順となった。トップの日本大は警察官への就職者も多く、公務員に強いことで知られ、公務員就職には伝統がある。

 教育大が2校も上位なのは公立校の教員が、地方公務員になるからだ。文教大は私立大だが教育学部があり、教員養成に歴史がある。新潟大、広島大、千葉大にも教育学部がある。

 予備校の入試担当者は「教育学部は国立大の文系学部の中で比較的入りやすく、地元での就職が考えられるため、女子の人気が高いのが特徴です。国立大にはあまり文学部が設置されていないことも影響していると思います」と話す。

 一方、教育学部の教員は「地方自治体も財政難で採用枠を狭めているため、地方公務員人気は高いものの競争が激しいので、教員を目指そうと流れてきた面もあります」という。今後も地方公務員人気は続きそうだ。

 ■安田賢治(やすだ・けんじ) 大学通信の情報調査・編集部ゼネラルマネジャー。1956年兵庫県生まれ。灘中高、早稲田大卒業後、大学通信入社。中高・大学受験の案内書・情報誌の編集責任者として大学合格や就職情報を発信。私立学校のコンサルティングにも協力。著書に『中学受験のひみつ』(朝日出版)など。

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