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面倒見が良い大学ランク 金沢工業大は習熟度別指導などで根強い人気

 今週は、高校の進路指導教諭が勧める「面倒見が良い大学」ランクを紹介したい。大学通信は毎年、全国約2000進学校の進路指導教諭にアンケートを実施し、今年も824校から回答を得た。項目別に5校連記で大学を記入してもらい、最初の大学を5ポイント、次を4ポイント…として集計した。

 トップは14年連続で金沢工業大。企画部広報課長の志鷹英男氏は「『自ら考え、行動する技術者の育成』を教育目標に掲げていますので、まずは基礎力を身につけさせ、そうすれば社会に出てからも、日進月歩に進む技術革新についていけます」という。進路指導教諭からも「教育熱心で学生の生活面も適切に把握し、保護者とのネットワークも確立している」(栃木・公立高)、「施設や設備が充実し、学生をしっかり育てている。自由度が高く、学びの大切さを教えてくれる」(石川・私立高)、「幅広い学力の学生に対して、きめ細かなメニューを用意し、支援を行っている」(山口・公立高)などと高く評価されている。

 2000年から他大学に先駆けて数理工教育研究センターを設置。高校の数学・理科の復習から大学の専門領域で活用できる数理学習まで、個別学習指導が受けられる。志鷹氏は「高校時代の数学や物理ができない学生だけでなく、できる人も立ち返って基礎を学べ、優秀な学生には仲間に教えることで、さらに力をつけてもらいます。入学してくる幅広い学力の学生のレベルにあわせた教育が、評価されているのかもしれません」

 2位は東北大、3位は武蔵大、4位は国際教養大、5位は産業能率大、6位は福岡工業大だった。3位の武蔵大は“ゼミの武蔵”といわれるほど、ゼミナール形式の授業で有名だ。ゼミは少人数教育で、今でいう双方向で授業を進めるアクティブ・ラーニングに当たる。武蔵大は昔から実践し4年間必修だ。進路指導教諭の評価もゼミと少人数教育についてが多い。面倒見が良いと言っても、手取り足取り教えてくれるわけではない。学生が主体的に学びたいと思ったら、さまざまなサポートを受けられるところが面倒見の良い大学だ。

 ■安田賢治(やすだ・けんじ) 大学通信の情報調査・編集部ゼネラルマネジャー。1956年兵庫県生まれ。灘中高、早稲田大卒業後、大学通信入社。中高・大学受験の案内書・情報誌の編集責任者として大学合格や就職情報を発信。私立学校のコンサルティングにも協力。著書に『中学受験のひみつ』(朝日出版)など。

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