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日本の貧困問題 収入低くても「そこそこなら食っていける」時代

 フランスのマクロン大統領が、1兆円規模の貧困対策をとるとニュースになっていたね。学校教育や職業訓練を充実させて、若者の就業機会を増やすためのものなんだそうだ。

 日本での貧困問題では、親の収入格差が子供の教育格差につながるというのが以前から指摘されてきた。毎年行われている全国学力テストなどで、親の収入や学歴が高いほど子の学力が高いという結果が出ている。

 今年4月に行われた全国学力テストでは、日ごろから本や新聞を読んでいたり、規則正しい生活を促している家庭の子供は、親の収入や学歴が高くなくても好成績の傾向が出たんだって。新聞を定期購読するのはある程度収入があるということだろうから貧困家庭とはちょっと違うような気もするけど、小さいうちからしっかりと勉強することが大切だということだね。

 ボクは1945年生まれ。子供の頃、「勉強しないとどうなるの?」と聞くと、「食べていけなくなるよ!」と怒鳴られた。それだけ苦しい時代だったということだ。

 現在の日本はボクの幼少期と比べてものすごく豊かになっていて、1人でなら実入りは少なくても食っていくことができる。大学を出ていなくても、ぜいたくをいわなければさまざまな仕事があるしね。安くてうまい外食チェーン店やコンビニエンスストアも豊富だから、飢え死にするリスクも昔よりだいぶ減っている。

 つまり、貧困でも「そこそこなら食っていける」時代じゃないかと思うんだ。非正規雇用で働いて、結婚は考えていないという若者が多いのは、こういったことも背景にあるんじゃないかな。子供の教育にはお金がかかるし、今どきは学習塾や習い事をさせる家庭も多くて、子育て費用のハードルがどんどん上がっているからね。

 かくいうボクは多忙で家にいないことも多かったから、子育てに関しては女房にまかせきりだった。たまに家に帰ると、子供たちから「なんで家にいるの?」みたいに不思議な目で見られたもんだよ。

 今では5人の孫がいて、やれピアノだのグランドハープだのとねだられるんだけど、これがもう高いのなんの。しかもボクは筋金入りの音痴で、孫が弾いてくれても何の曲だかさっぱり分からない…。

 ■高須克弥(たかす・かつや) 美容外科医で医学博士。美容外科「高須クリニック」院長。愛知県出身。日本に「脂肪吸引手術」を普及させた先駆者で、「Yes、高須クリニック」のCMフレーズでもおなじみ。芸能界、財界、政界と幅広い人脈を持つ。著書多数、最新刊は「大炎上」(扶桑社新書)。

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