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就職に力を入れている大学ランク 「就活手帳」で支援の明治大が1位

 今週は進路指導教諭が勧める「就職に力を入れている大学」ランクを紹介したい。これは全国の進学校の進路指導教諭824人のアンケート結果をまとめたもの。項目別に5校連記で大学を記入してもらい、最初の大学を5ポイント、次を4ポイント…として集計した。

 トップは9年連続で明治大だ。進路指導教諭からも「入学時の力より大きく力を伸ばし、卒業後の進路につなげている」(新潟・県立高)、「就活に必要なことが網羅された就職活動手帳を学生に配布し、就職支援に力を入れている」(東京・私立高)などと高く評価されている。有名企業に強いことも特徴だ。今年の就職先を見ると、みずほFG63人、三井住友海上火災保険44人、あいおいニッセイ同和損害保険40人、損害保険ジャパン日本興亜36人、三菱東京UFJ銀行45人など、損保に強い。明治大は一般入試の志願者が全国3位と人気だが、就職に強いことが下支えしているとみられる。

 2位は金沢工業大、3位は立命館大、4位は法政大、5位は国立大トップの福井大だ。ランキングでは実就職率(就職者数÷〈卒業生数-大学院進学者数〉×100)が高い大学もみられる。卒業生1000人以上の大学の中で今年、トップの97・5%だった金沢工業大が2位、2位だった福井大が5位に入っている。福井大は10年連続で実就職率は国公立大トップだ。実就職率も、就職に力を入れている評価の指標になっている。

首都圏の高校の進路指導教諭は「保護者は難易度上位の大学を志望する層は、就職率よりも、どこの企業に就職しているかを気にしますね。上場企業に何人就職しているかなどです。一方、医療系や中堅から下位の大学では、就職先企業より就職率を気にする傾向があります」という。確かに、大手大学の実就職率は決して高くない。就活に詳しい専門家は「大手大学になると、さまざまな学生がいて、起業する人もいれば、例えば音楽の道に進むとか、進路が多様になってきますから、就職率がそんなに高くならないのではないでしょうか」という。

 ■安田賢治(やすだ・けんじ) 大学通信の情報調査・編集部ゼネラルマネジャー。1956年兵庫県生まれ。灘中高、早稲田大卒業後、大学通信入社。中高・大学受験の案内書・情報誌の編集責任者として大学合格や就職情報を発信。私立学校のコンサルティングにも協力。著書に『中学受験のひみつ』(朝日出版)など。

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