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米中関係は「最終衝突」局面に? 米専門家「もはや、米中両国は行き着く所まで行くしかない」

 マイク・ポンペオ米国務長官が2泊4日で、日本と北朝鮮、韓国、中国の4カ国を訪れた。アジア歴訪の日程を挙げると、次のようになる。

 10月6日午後2時10分、国務長官専用機でアンドルーズ米空軍基地を発ったポンペオ氏は羽田国際空港に到着した。

 同午後5時、首相官邸で安倍晋三首相と会談。同6時15分、河野太郎外相と外務省で会談。東京泊。

 7日午前7時、北朝鮮に向けて出発。同9時半(北朝鮮時間)、平壌(ピョンヤン)国際空港に到着。同午前、百花園迎賓館で金正恩(キム・ジョンウン)労働党委員長と昼食を交えて3時間半会談。

 同午後4時、韓国へ向けて出発。同5時25分(韓国時間)、ソウル到着。同午後7時半、康京和(カン・ギョンファ)外相と会談。同9時、青瓦台で文在寅(ムン・ジェイン)大統領と会談。ソウル泊。

 8日午前11時50分、中国に向けて出発。同午後1時(中国時間)、北京国際空港に到着。同午後2時、王毅・国務委員兼外相と釣魚台国賓館で会談。同2時45分から楊潔チ共産党政治局員(元外相、前国務委員)と会談後、中国側は午後4時から予定されていた習近平国家主席との会談を突然キャンセル。

 そして、ポンペオ氏は同午後4時ごろ、北京を発ちワシントンへの帰国の途に就いた。

 確かに、ポンペオ氏は、正恩氏との長時間の会談で、2回目の米朝首脳会談の早期開催で一致した。すでに爆破した北東部・豊渓里(プンゲリ)の核実験場と、廃棄意向を明らかにしている北西部・東倉里(トンチャンリ)のミサイル実験場への国際原子力機関(IAEA)の査察受け入れを引き出した。

 これらは一応、成果と言っていいだろう。

 だが、米中間では貿易戦争だけでなく、東シナ海で米海軍イージス艦と中国海軍駆逐艦が一触即発(=約41メートルのニアミス)の事態になるなど軍事面でも緊張が高まっている。

 こうしたことから、王毅氏と激烈な言い争いとなったポンペオ氏が、習氏と会談すれば、何を言い出すか分からないので中国側がドタキャンしたとされる。

 要は、それほど現在の米中関係はコリジョンコース(=最終衝突局面)に突き進んでいるということである。

 「もはや、米中両国は行き着く所まで行くしかない」と、筆者がワシントンで会ったジェームズ・プリスタップ国防大学国家戦略研究所上席研究員は語った。

 ポンペオ氏に対中強硬政策をインプットしているのは、ハドソン研究所のマイケル・ピルズベリー中国戦略センター長である。(ジャーナリスト・歳川隆雄)

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